彼が調子に乗り始めたので冷たくします【鬼滅の刃】

任務の私とそれを待つ君 ページ25

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炭治郎達と別れて善逸を探しに師範の元へ
戻るがそこには誰もいなかった。








(善逸も師範も何処に行っちゃったんだろ)








自分の屋敷の周りも探してみるが
見つからない。







ふぅ、と一息ついた後に鎹鴉が私の頭に
止まり任務！任務！と叫ぶ。








(やっと決心したのに今から任務…)








「もう…！いつも何で会いたい時に
会えないの…！」








？「そんなに唇噛むと血が出るぞ」








「…！！」








(善逸！！それに師範も…)








顔が一瞬緩むがきゅっと引き締める。







「2人で何処か行ってたんですか？」







宇髄「ああ、ちょっとな」







ずーんと効果音がつきそうな程何故か
落ち込んでいる善逸を見て首を傾げる。







(……あ、任務！！)








善逸は私が傍に駆け寄るとピクリと
肩を揺らしてこちらを見る。








「…善逸大丈夫？」








善逸「え？」








「…善逸、私これから任務なの」








きょとんとする善逸の目を見ながら
ゆっくり話す。








「それで、あの帰ってきたら話さない？」








(私…口下手すぎでしょ……)








善逸「明日とかじゃ、ダメなの？」








「ダメ…今日がいいの」







1歩も譲らない私に驚いてる善逸の
返事を待つ。









善逸「分かった」








「…じゃあ夕方頃私の屋敷の前に
いてくれる？」






善逸「うん、待ってるよ」








それを聞いて自然と口角が上がる。









「うん、じゃあ師範も行ってきます…！」







宇髄「おう、ド派手にぶちかましてこい！」









鎹鴉に待たせてごめんねと言って撫でる。








「あ、女の子と遊んでちゃ嫌だからね」








そう言い捨てて鎹鴉の示す方に走ると
後ろから善逸の狼狽える声が聞こえて







善逸「あ、遊ばないよ！絶対に！！」







そうやって必死に叫ぶ善逸に思わず
笑みがこぼれた。








(早く会って言うんだ…それでまた…)

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