慧のために

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けい


大「慧歩ける？帰ろ？」

慧「うん、」


頭の痛みもなくなったし

大貴と手を繋いで帰ることにした


大「あ、ごめん！トイレ！」

慧「ふぇ！？…俺1人…」


大貴行っちゃった…


俺ひとりぼっちだ…




？「け、い…？」

慧「だ、誰！？」

？「そうだよな！？お前慧だろ！」


誰この人…


俺この人知らない…


涼「山田涼介だよ！中学時代付き合ってた」

慧「知りません…そんな人…」


思い出そうとしても頭が痛い…


涼「そっか…忘れたんだ…」

慧「…」



行っちゃった…


大「お待たせ！ってどうしたの？」

慧「なんでもない」


大貴に家まで送ってもらった


大「また明日」

慧「うん」


自分の部屋に入ってベットに寝っ転がった


山田涼介…？

中学時代の彼氏…？

俺、彼氏いたの…？


そんなわけない

だってもし本当の彼氏なら覚えているはずだし


宏「慧ただいま」


俺はそんな人知らない！

だだの人違いだ

頭が痛くなる前に考えるのをやめよう！


宏「…慧？」

慧「あ、宏太おかえり」

宏「ただいま、ご飯できたって」


俺は宏太といっしょにリビングに行った


母「慧、今日頭が痛くて保健室行ったって本当なの？」

宏「そうなのか？」

慧「まぁ、でも大丈夫！」

父「ならいいけど」

慧「そういえば今日知らない人に話しかけられたの」

宏「誰？」


えっと…

確か…


慧「山田涼介…？」

宏「…」

母「…」

父「…」


なんでみんな黙るの？

知ってるの…？


宏「知らないな…その人…」

母「…知らないわ…」

父「慧、絶対にその人について行ったらだめだぞ、もしまたあったら逃げるんだ」

慧「なんで逃げるの？」

父「…まぁ、とりあえず食べよっか」


みんななにか隠してるの…？

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