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『そういえば、聞きたいことがあります』
「…なんですか？」
次の日、学校に向かう朝の車で私はSPさんに話しかけた。
『SPさんは私が学校にいる間、警備員だって言ってたじゃないですか、何してるんですか？』
「…………といいますと、？」
『8時間くらいぶっ通しで外に立っているわけではないですよね…何をなさっているのかな…と』
「だいたい見回りで校舎内を巡回するか、敷地内を巡回するか……です」
『ずっと巡回してらっしゃるんですか？』
敷地内をぐるぐる歩くSPさんを想像して、思わず笑ってしまった。
「何か変なことでも？」
『いえいえ！何もありません！』
そう必死に伝えれば、不思議そうに首を傾げつつ前を向くSPさん。
「そういえば…気分を悪くさせてしまったら大変申し訳ありませんが、カンナナさんとはどういったご関係で…？」
"カンナナ"という名前に体がピクッと反応する。
『…お父さんの、同期の娘さんです…』
「そこまではお調べしていたのですが…何か間でトラブルがあったとかなのであれば、こちらで把握できていなかったので調査不足で…、」
そう少し焦ったように言うので、遮って声をかけた。
『違うんです、ただ単にお父さんの昇進を妬んでいるだけなんです、しかもナナちゃんだけなんです…』
「ナナさん、だけ…」
『お父さん同士は頻繁に会うくらい仲がいいんです、なんでか私だけ一方的に嫌われてしまって…
しかもお父さん達は知らないんです。このことを…』
「だからノーマークだったわけだ…」
そうぼそっと呟いたと思えば、懐からスマホを取り出し、どこかに電話をかけていた。
「例の件、よろしく頼んだ」
それだけ言って、切れた通話。
『例の件…とは、？』
「こちらだけのお話ですので、大丈夫です」
『そうですか……』
「学校につきました」
『了解です』
そう答えて、窓の外に視線を移そうとしたときだった。
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絲(プロフ) - ちむさん» ちむさん、ありがとうございます！最近は私生活が忙しい為、更新がのんびりになってしまっていますがぜひ読み続けていただけたら嬉しいです(^^) (2021年5月8日 15時) (
レス) id: 8cc83a5ce9 (このIDを非表示/違反報告)
絲(プロフ) - ミミさん» ミミさん、はじめまして。このお話を読んでいただき、本当ありがとうございます！そうですね…彼らのこともぜひ見守っていただけましたら嬉しいです(*^^*) (2021年5月8日 15時) (レス) id: 8cc83a5ce9 (このIDを非表示/違反報告)
ちむ - すごく面白いお話なので続きも楽しみにしています！ (2021年5月8日 15時) (レス) id: d99f54052b (このIDを非表示/違反報告)
絲(プロフ) - うさぎさん» うさぎさん、ありがとうございます！頑張ります！！(T-T) (2021年5月5日 22時) (レス) id: c3f123b4a0 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 絲さま、はじめまして。いつも楽しく読ませてもらってます！もう一つの恋も動き出しそうですね。ニヤニヤしてしまいます。 (2021年5月2日 21時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絲
| 作成日時：2021年4月10日 23時
