その後の話4 ページ37
Aside
『わあ!久々!』
水族館に着いて入り口にある大きめの水槽を見て目を輝かせた。
小さな魚がたくさん泳いでいる。
キラキラと泳いでる様に目を引かれる。
り「Aってこういうところ好きだったんだね。」
隣で笑ってそう言うりょうくんは、水槽からの照明でさらに輝いて見えた。
り「イルカショー、1時間後にやるみたいだよ。後で行こっか。」
そう言って私の手を取りゆっくり魚を見て回る。
『見て!あのチンアナゴ。1人だけ背が高いよ。りょうくんみたいだね。ふふ。』
笑いながらそう言うと、「じゃあ隣のあの子はAだね。」なんで言われて嬉しくなる。
あーーー今日が終わらないで欲しい〜。
半分まで来ると、1番大きな水槽があった。
サメや、エイが泳いでいる。
そして、イワシの群れも。
『すごい綺麗だね。イワシの群れってすごいよね。隊列組んでるみたいに同じ方向に進む。』
そう呟いてぽけーっと見惚れていた。
カシャ
突然のシャッター音。
『え?なに?撮った?』
り「横顔が綺麗過ぎて。ロック画面にしよ。」
『恥ずかしいからやめてよー。』
なんて会話をしながらイルカショーへ向かう。
『ビッショリになっちゃったね。』
り「ね(笑)」
イルカショーで真ん中くらいの席なら濡れないか。なんて思って2人で座った。
そこが1番水がかかるとも知らずに。
2人でびしょ濡れ。
私の小さなハンカチでは何も追いつかない。
り「俺、タオル買ってくるからここで待ってて。」
そう言って急いで買いに向かってくれる。
モブ「ねえねえお姉さん。何してるの?」
モブ2「え、めっちゃ綺麗。俺のタイプ!一緒に遊ばない??」
『あ、、、いや、、、』
ナンパだ。
そう頭でわかっていても、人見知りもあり全然うまく言葉が出てこない。
モブ「ねー。いいでしょ?行こ?」
そう言って手を引かれる。
『ちょ。やめ…「何してるの?」
そう言って、まさにヒーロー…いや、王子様のような現れ方をしたのはりょうくんだった。
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作者名:おかゆ | 作成日時:2020年10月25日 21時