その後の話2 ページ35
Aside
私が闇落ちする前に掬い上げてくれたりょうくん。
今は落ち着いて2人で家でくつろいでます。
『コーヒー?紅茶?』
り「コーヒーがいいな。俺入れようか?」
りょうくんの問いかけに大丈夫だよと返事をしてドリップマシンでコーヒーを入れる。
自分にはカフェラテ。
ソファに座ってるりょうくんに持っていくと、爽やかな笑顔つきのありがとうをいただいた。
私の彼氏本当にかっこいいな…
コーヒーを飲む横顔を見つめていれば、「なに?」とこちらに振り返る。
『なんでもないよ。』
急にこちらを振り向かれるとドキドキする。
1年経ってもなお、彼のイケメン具合には惚れ惚れする。
り「あ。そうだ。渡したいものがあったんだった。」
そう言ってポッケから小さな箱を出す。
中にはオシャレなシルバーアクセサリー。
『え、急にどうしたの?』
り「俺がバタバタしてたせいで1年記念日はご飯だけだったじゃん?だから、プレゼントあげたかったなと思って。当日にあげられなくて申し訳ないけど。」
その言葉に嬉しくて嬉しくて顔をしわしわにして涙を堪えていると、わしゃわしゃと頭を撫でてくれる。
り「ふふ。そんなに?しかもこれ、俺と同じやつ。」
堪えてた涙が溢れる。
不安だった気持ちも吹っ飛ぶ。
『ずるい〜。こんなのりょうくんの彼女だよって言ってるようなもんだよ〜。うれしい…』
そう言ってりょうくんを見つめると、いたずらな笑顔で
り「ファンの子がおそろいできないようにこのバングルにしたんだよ。Aは俺のだって周りに分からせなきゃ。」
と言いきり私を抱きしめる。
泣き疲れた私はりょうくんの温もりに包まれて眠ってしまった。
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作者名:おかゆ | 作成日時:2020年10月25日 21時