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Aside
り「てつやと2人で遊ぶの?」
人通りも少ない家まで数分の道を2人で歩いていればりょうくんが突拍子もなく聞いてくる。
『そうね。誘ってくれたら遊ぼうかなって思ってるよ。』
そう返事をすれば、「ふーん」なんでそっけない返事をされる。
自分から聞いてきた癖に…と思った直後、嫉妬かもしれない。なんて調子に乗った考えが浮かんで、すこし頬が緩む。
り「なーに笑ってんのさ。」
痛いところを疲れれば気づかれたかも。なんて必死に顔を抑える。
『なんでもないよ。』
そう言えばまた、意地悪な顔。をしたかと思えば、少し眉を下げて不安そうな顔になった。
り「てつやのこと…考えてたの?」
『え…?』
考えてない。考えてない。
でもりょうくんに嫉妬してもらえたかも。なんて考えてにやけてたなんて言えない…
私が考えてる間に無言で歩き続けそろそろ家に着いてしまうと言うころ。
これはなんとしてでも誤解を解かなければいけない。
そう思って、りょうくんの袖をクンッと引っ張って立ち止まってもらう。
こちらに振り向いたりょうくんに
『違う…よ?』
そう言えば、少し目を開いて「そっか」なんていつものように頭を撫でてくれた。
本当…かっこいい…
りょうくんに見惚れてれば、もう家で。
「またね。」なんて、解散した。
家に入り、一つため息をついてソファに座るとスマホが鳴った。
てつやさんからの連絡だった。
てつや今日はありがとう!
てつや遊ぶ日なんだけど明後日の夜とかどう?
Aこちらこそありがとうございました。
A明後日の夜ですね。大丈夫です。
返信をして寝る準備をして、ほんのり酔った暖かい体で眠った。
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作者名:おかゆ | 作成日時:2020年10月25日 21時