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Aside
『もしもしりょうくん?』
あれから1週間。
急いで物件を探して、引っ越し先が決まったのでそれを報告するためにりょうくんに電話をかける。
り「もしもし。Aから電話なんて珍しいね。どうしたの?」
『引っ越し先が決まったわ!!』
り「おお!よかったじゃん。どこ?」
『それがね、前よりもりょうくんの家と近くなっちゃったよ。』
恥ずかしながらそう報告すれば、「わざとそうしたの?」なんて言っている。
そんなりょうくんの表情が想像できてしまって私までニコニコしてしまう。
り「まあどっちにしても、手伝う予定だったから引越しの日決まったら教えて。」
『本当??ありがとう。助かる。』
そう言って電話を切り、荷造りをする。
**
今日は引越しの日。
実はもう、新居に来て掃除と荷物の運び入れを終えたところ。
り「こんなもんかな!」
『とっても助かった!ありがとう〜!お腹すいたね!出前とろう!お酒飲もう!!』
思いつきでそう言えば、「りょうくんは車を置いてくる」と言って部屋を出ていく。
今回の部屋もなかなかにお気に入り。
ブラインドはやめてカーテン買おうかな〜。
これからの生活が楽しみだった。
適当に出前をとって、前の家から持ってきていたお高いお酒を用意して、りょうくんを待っていた。
ピンポーン
チャイムがなって、モニターを確認すれば出前が届いた。
テーブルに並べてまだまだりょうくんをまつ。
…遅くない…?
時計を見ればもう30分は経っている。
連絡しようか…そう悩んでいればもう一度チャイムがなりモニターを確認すればりょうくん。
玄関まで迎えに行って『おかえり』と声をかける。
り「ふふ。なんか一緒に暮らしてるみたい。はい。引越しおめでとう。」
恥ずかしげもなくそんな言葉を言って渡してきたのは箱。
中を確認してみると、そこにはケーキがあった。
『わ!!!!甘党なの!嬉しい〜!!ありがとう!』
今までで一番くらいの笑顔を見せれば、ふふ。だといつものように笑いながら頭に手を乗せてくれた。
りょうくんって頭よく撫でてくれるよね。
すき。
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作者名:おかゆ | 作成日時:2020年10月25日 21時