#17 ページ17
Aside
あれから何事もなく2週間が経過しようとしていた。
あの日を境にりょうくんと私のとの距離は一気に縮まって毎日1〜2通の連絡を取り、毎週1度は会っていた。
それでも一線は越えずに、その日のうちに解散していた。
今日もりょうくんにあって、いつものように自宅に戻るエレベーターの中。
りょうくんに、ありがとう。なんてラインを送り廊下を進んでいつものように鞄の中の鍵を探しながら自宅へと進んでいた。
「よう。」
『え、ユウスケ…なんでいるの…?』
ユウスケ「お前が連絡無視すっからだろ?」
『いや、だって…』
ユウスケ「俺言ったよなあ?!?!父親に言うぞって。いいのか?」
ここまで、家も教えてないのに何故ここにいるのか。オートロックはどうやって突破したのか。気になることは沢山あったし、何よりもキモチワルイ。怖い。と言う感情で支配されていた。
しかし父親に言うぞ。と言う脅し。
私はりょうくんの「守る」と言う言葉を思い出す。
『も、もうその脅しは通用しないから。』
頑張って発した言葉にはとてつもない怒号を返される。
そして、直ぐに落ち着きを取り戻したユウスケはいつものようにお金をせびる。
ユウスケ「ハッ。まあいい。。女は所詮男の力には絶対に勝てないんだ。おい。10万寄越せよ。」
『………わかった。現金は家に置いてあるから、とってくる。ここで待ってて。』
そう言って部屋に入る。
ドアが閉まったのを確認してリビングに行って一応引き出しから現金を取り出す。
同時進行で、スマホを開きりょうくんに「家にユウスケがきた」とLINEを入れる。
私の家で一度遊んだことがあってよかった。
最短のメールで済む。
なんて考えてホッとしたのも束の間。
ユウスケ「おい。誰に連絡してんだ?」
『してない。』
ユウスケ「じゃあ見せろよ!!!」
必死だった私は家に入って来ていたユウスケに気がつかなかった。
頭が回らない。どうしたらいいんだ。と考えている間もなくスマホの画面を確認されて半笑いで「男か。」なんて言っている。
ユウスケ「じゃあこの男に最悪なシーンを見せればいいわけだな?」
そう言えば、急に私の体を押し倒して乱雑に服を脱がせる。
抵抗しようとしても恐怖で力が入らず直ぐに押さえつけられてしまう。
助けて助けて助けて。
私の頭の中は恐怖が支配していた。
ピンポーン
「はいるよ!!」
その音と同時に大好きな人の声がして、急いだ様子でリビングのドアが開いた。
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作者名:おかゆ | 作成日時:2020年10月25日 21時