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Aside
『着信拒否なんてしたら…』
そう言って口を濁らせると、待ってましたと言わんばかりに私に質問する。
り「なんで断ち切れないのか理由を聞いてもいい?」
優しい口調で確信をつくように質問される。
お父さんが…なんて話始めれば、優しく相槌をうって聞いてくれる。
なんて優しいんだろう。
り「それが理由なら、直接お父さんに言っちゃったほうが早くない?俺も一緒に行くよ。もちろん、Aちゃんが良ければだけど。」
その言葉を私はまた目を丸くする。
りょうくんがきてくれるのはすごくすごく心強い。
だが、今まで家に彼氏は愚か男の人を連れて行ったことなんてない私はしばらく考えていた。
『…男の人、家に連れて行ったことない…』
り「え!まじか!!びっくりさせちゃうかな?」
『うん。きっとびっくりする。』
り「じゃあ、やめ『でも、私は着いてきて欲しい。』
りょうくんの言葉を遮り目を見つめてそう言うと、「りょーかい。」と言って目を細めて笑いながら頭に手を置いてくれる。
優しい…
こんな優しい彼の隣に、居たいなあ、、
その日はそのあとしばらく作戦を練ってから、りょうくんに送ってもらって別れた。
布団に入れば、1度目に会った時から今日までの事を思い直す。
素敵な夜景を見せてもらって、私を見かけて心配してくれて、そして助けてくれまでする…
まだ数回しか会ってない私にここまで優しいのはきっと、誰にでも底無しの優しさを持っているんだろうな。
そう思って、少し気分が下がり考えるのをやめて眠りについた。
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作者名:おかゆ | 作成日時:2020年10月25日 21時