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Aside
突如現れ私の隣に座った彼は、マスターに注文をしている。
人見知りの私は、さっきまでリラックスして喋っていたのが嘘のように緊張が走る。
目線をテーブルに落として手を膝に置いている。
マスター「りょうくん。はい。おまたせ。」
り「いただきます。」
そう言ってお酒を飲み始める彼をチラリと見ると、形の整った唇がグラスに少し触れ、お酒を口に含みそのまま喉を通る。
喉仏が少し震えるのが見えた。
り「なんの話してたんですか?」
私に向かってそう聞かれれば、見てたのバレたかも。なんて全然関係のないことを考えて急いで視線をテーブルに戻す。
マスター「時々みかけるアストンマーティンがかっこいいっていう話をしていたんだよ。」
り「え!俺の車ですか??」
思いっきり私の方に振り向きのぞき込むように聞かれれば私もそれに答えるしかない。
『あなたがアストンマーティンに乗っているのであればそうかと思います。』
そう答えれば、そっか〜なんて言いながら嬉しそうにしている。
マスター「あ、ごめんね、こちらはりょうくん。で、こちらはAちゃん。2人ともよくうちに来てくれてるけど会うのは初めてだったよね。Aちゃんは車が好きなんだよ。ね?」
マスターにそう言われれば私はコクリと頷く。
社交性のかけらもない私はこうゆう時自分が嫌になる。
り「え!意外!!車好きなんだ〜。今何に乗ってるんですか?」
『レクサスのLSに…』
り「ちゃんと高級車(笑)」
そう言ってくしゃりと笑えば、またお酒を一口飲む。
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作者名:おかゆ | 作成日時:2020年10月25日 21時