家 庭 科 室 の 、 - 2 - 【地縛少年花子くん】

消消消消 ページ17

次の日。


違うクラスに行くのは少し、いや、とても緊張してしまう。それでも、つかさくんに会えるならと思うと心が軽い。


朝から彼にタオルを返そうと思って、自分の教室ではなく彼の教室へ。








　
クラス自体は知らなかったけど、運が良いのか窓が全部開いていて廊下から教室の様子は見えたのだ。









　
「あ、あの。」


「ありゃ、A？」









　
更につかさくんの席は廊下側であるということもあって、声をかけたらすぐ気付いてくれた。

そして、この前のように笑顔になって可愛らしいなと思った。









　
「えっと、タオルを返しに…。」









　
と、袋に入ったタオルを彼に渡す。









　
「そういえばタオル貸してたねー。ありがと！」


「う、ううん。」









　
すると、つかさくんは、









　
「…元気出してね。」


「！」









　
私の耳元でこう言ってきた。何よりもすごく嬉しい言葉だった。支えになった。

嬉しい。嬉しい。まだ頑張れるぞと思った。









　
「じゃあまた！」


「うん。またね。」









　
自分で気付いた。声が明るくなったことに。

最近は落ち込んでばかりだったけど、何もかもつかさくんのおかげだ。




ありがとう、と言いたい。感謝してもしきれない。









　
__________________









　
「つかさどうしたの？」









　
つかさはあまねと会って少し話をしていた。









　
「…ねぇ。気付いているよね。Aのこと。」


「っ！」









　
彼女の名前が出てきて、動揺するあまね。









　
「ま、いいけどさ。俺がぜーんぶ終わらせるし。」









　
それに、



_________邪魔な奴は消す予定だからね。

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