縛りつけ ページ6
「んっ。」
「…っ。」
嫌、とは言ったもののすぐにキスは出来るのだから、すぐキスをした。
いきなりだったので、彼女は驚いている様子だった。
まぁ、そんなこと。俺には関係ない。
「…ぁ、っ。」
舌を入れて、気持ち良くさせる。
少しでも、生きていた頃の記憶を消せるように。
そして俺のことを見て。俺のことだけを思って。
「…はぁっ…。」
「どう?気持ち良かった?」
「…やめて。本当に。」
キッ、ときつい目で俺を見てくる。
そんな風に怒っても、全然怖くない。むしろ、可愛い。
「…お人形さん。」
「人形って言わないで。」
先程人形と言われたせいか、少しトラウマのようだ。
「お人形さんはー_______」
「だから言わないで…!」
Aは両耳塞いで、手も指先も震えていた。愛おしい。
「ごめんね、A。」
「…っう…。」
俺は彼女を抱きしめた。
細い体。白い肌。何もかもが、すべて欲しい。
そう思う自分がいた。
「ずっと。ずーっと、俺がそばにいるから。」
そうやって、俺の言葉で縛りつけた。
そして、“忘れさせるために”。
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のんのん - おおお面白いです!いっぱい読みます! (2020年7月28日 16時) (レス) id: 7c57b8ea8a (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 若葉さん» ありがとうございます! (2020年3月4日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 最高! (2020年3月3日 20時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - なおさん» ありがとうございます。 (2020年2月23日 16時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
なお - ノンさん» いえ笑更新楽しみにしてますね! (2020年2月22日 20時) (レス) id: 400d3f0549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノン | 作成日時:2020年2月16日 12時