明日はきっと虹が見えるよ＿秘密から始まる物語＿

#6モデルルーム ページ8

そして今日は初撮影日

私は7月1日発売の二コロンに載ることになった

でも、今日は5月30日。

こんなに早く撮影するんだなぁ

と。撮影スタジオを見渡していると
聞き覚えのある声が聞こえた

「彩ちゃん！」

パッと後ろを振り向くと

ふわふわした女の子がこちらに向かって走ってきていた

「え！結ちゃん！？」

結ちゃんは笑顔で手をヒラヒラ振って
私の前で立ち止まった

「私ね、モデルオーディション合格したの！」

、、、えええええ！？

私が固まっていると結ちゃんはアハハっと笑いだした

「家に帰ったら電話がかかってきてね、合格です。って言われたの

理由は美しい友情を見せてくれたから。全部彩ちゃんのお陰！

本当にありがとう！これからもよろしくね。」


結ちゃんがこちらに向かって手を差し出した

私は両手で結ちゃんの手を握った

「おめでとう！結ちゃんと撮影とか嬉しい！」

編集長あんなとこまで見てたんだ。

少しびっくりしたけどそれよりも結ちゃんの合格の嬉しさの方が強かった

2人でニコニコ笑っていると
編集長から声がかかった

「新モデル2人ー！モデルルームでヘアメイクしてきて！」

「「はーい！」」

2人で元気よく返事をして
モデルルームと書かれた部屋に向かった

ふふっ。モデルってこんな感じなんだ

モデルルームの中は

右がヘアメイクブース。

左が更衣室。

わぁ〜すごい

2人で見とれていると[ヘアメイク]と書かれたバッチを付けている女の人が声をかけてきた

「新人モデルさんかな？」

「は、はい。」

緊張で声もカチカチな結ちゃん。
私も「はいそうです！」という意味を込めて高速でうなずく

ヘアメイクさんは笑いながらモデルルームを案内してくれた。

まずは更衣室で、ヘアメイクさんに決めてもらった服に着替えて、

その次にヘアメイクブースの

鏡の前にあるイスに座ってヘアメイクしてもらうみたい。

早速私と結ちゃんはヘアメイクさんの持っていた真っ白なワンピースに着替えた

なにも書かれていないし、レースもついてない

真っ白な布のワンピース。

更衣室から出ると、早速ヘアメイクされてる結ちゃんが鏡越しに笑ってくれた

すっごい似合うなあ。

そう思いながら結ちゃんの隣のイスに座った

するとほんの今
ヘアメイクの終わった結ちゃんが私を見てふんわり笑顔になった

「彩ちゃんすっごい似合う。天使みたい」

え！？

私は慌ててさっき思ってたことを言った

最後に「私よりも」って付け足したけどね

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