明日はきっと虹が見えるよ＿秘密から始まる物語＿

#9結ちゃん見る目ある〜 ページ11

想像もしていなかったKZとの遭遇。

一瞬固まったけど、すぐ解凍した

「みんなもスタバ来てたの？」

目をキラキラさせて結ちゃんを見る若武。

私の質問を「ん。」とサラリと流した。

、、、結ちゃんを若武には渡さないよ。

敵意しか込めていない目で私は若武を見た


視線に気づいた若武は、私を見て

目を丸くしてからニヤリと笑った

「大丈夫。俺あーや一筋だから」

すぐさま隣に座っている翼が若武の頭をこずく

私はすぐ自分の恋愛に置き換える若武に呆れてため息をついた

説明するのもバカバカしくなってきた。


「はぁ、じゃあみんなまたね。」


私はKZメンバーに見とれている結ちゃんを無理やり会計まで連れてった


「絶対にあの背の小さい人好きになったらダメだよ」

結ちゃんと注文の列に並んでる途中、私が多少ディスりながらそう言うと

結ちゃんはびっくりしたように目を見開いて

震えた声で言った

「ま、まさか彩ちゃんあの人のこと好きなの、、、？」

私が慌てて否定したら結ちゃんはうつむいてしまった


もしかして結ちゃん、若武のこと好きなのかな。

私はどうすればいいのか

わたわた


「よかった！あの人に彩ちゃんは渡せないもん」


結ちゃんがうつむいていた顔を勢いよく私の方に向けて嬉しそうに笑う



、、、結ちゃん見る目ある



それから結ちゃんと語り語りまくって

めっちゃ笑って

本当に楽しかった。


女の子の友達ってこんな感じなのかな。


帰り道余韻に浸って歩いていると

後ろから誰かが走ってくる音がした

気になって振り向くと

「く、黒木君！？」

黒木君は息を切らしながらスマホを私の方に向けた


「あーやあの子、、結ちゃん。と一緒だったでしょ？


あの子一時期「可愛すぎる女の子」って言われてテレビで話題になってたんだよ。


その女の子とあーやがなんで一緒だったの？」


、、、ヤバい。

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