愛の庭 (ページ2)

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ソア『今は春だから、外はそれなりに暖かったんじゃないかしら』

敦『う、うん……』

ソア『それにしても、綺麗な目をしてるわねぇ。私、白い髪の男の子なんて初めて見たわ！』

敦『そ、ソアは水色なんだね……』

ソア『えぇ！結構気に入ってるのよ』

敦『あの、ここは何をするところなの……？』

ソア『普通に私とAで過ごしているけど、隣の部屋はAのアトリエよ』

敦『アトリエ……？』

ソア『Aは作家なのよ！』

あぁ、どうりでたくさん本が置いてあるなぁと思ったわけだ。

貴女『自分は幼い頃から本を読むことが好きだった。それ故に身につけたのさ』

ソア『敦も呼んでみてちょうだい！読み終わったら次のを取りに来るってかたちでいいんじゃないかしら』

敦『う、うん……』

僕はソアから本を２冊受け取った。

その本のタイトルは〝古のカフカ〟

もう１冊のタイトルは
〝拝啓タイガービートル〟

ソア『私は古のカフカの方が面白かったけど、Aは拝啓タイガービートルの方が面白かったって言ってたわ。人それぞれなのね』

敦『ぼ、僕、これ読んでみるよ』

ソア『えぇ！読み終わって気に入ったら、次の本を読むといいわ』

敦『うん』

そこで、夢は覚めた。