20話 ページ7
フブキ「……暖かかった。ずっとそこにいたいと思えた……!」
………そうよ。今なら確信を持って言える!」
そして、フブキちゃんは決意に満ちた顔で言い放つ
フブキ「パパはみんなに落とし入れられてなんかいない!!」
フブキちゃんの言葉を聞いた私は、微笑みながら隣にいるブルームーンに話しかける
『やっとたどり着いたみたいだね……
ブルームーン、お願い』
ブルームーン「うん。フブキさん
"答え合わせ"をしよう」
フブキ「えっ?」
私に頷いたブルームーンは、再び記憶の世界に私達を誘った
____
そこには、暗い廊下に立つタツアキさんと山野博士の姿があった
山野《姫川チーフ、本当にいいのか?》
タツアキ《大丈夫です》
山野《だが、このことでキミは犯罪者の汚名を着てしまうことになる》
タツアキ《…研究所関係者の中に、異星人が紛れ込んでいる可能性があります
その目を欺くためにはこうするしかありません。……山野博士は研究を続けてください》
山野《"敵を欺くにはまず味方から"…というわけだな》
____
フブキ「そういうことか…だから、パパは………」
真実を知り、ブルームーンの変身を解除して現実世界に戻ってきた私たち
真実を知ったフブキちゃんは呆然としてうつむいている
すると疑問を持ったマタロウ君は、顎に手を当てた
マタロウ「フブキさんも知らない記憶…?
でもマインドトラベルは、相手の記憶を映し出すはずなのに……」
『…………そろそろ出てきたらどうですか?
タツアキさん』
私が近くの木に目をやり声をかけると…
そこから、どこか悲しそうな顔をしているタツアキさんが姿を表した
フブキ「パパ……!!」
ジンペイ「フブキの父ちゃん!?」
フブキちゃんはもちろん、ジンペイ君も驚きに目を見張る
タツアキさんは真っ先にフブキちゃんの元に歩み寄った
タツアキ「フブキ、すまない
私は誰かに騙されて地位を追われたわけではなかった
家族に直接話せなかったのも、異星人がどこで聞いているか分からなかったからだ
……それだけ、ハカイヤーは人類の要だった」
フブキ「………分かってる」
元気のないフブキちゃんの声に対し、タツアキさんは嬉しそうに笑う
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千鶴(プロフ) - 続きが気になりすぎるぅぅ(>罒<;//)早く続きを読みたいけど終わって欲しくない気持ちもある…。番外編とか日常とか読んでみたい。完結までずっと追いかけます!頑張ってください!!! (2022年2月23日 1時) (レス) @page49 id: a221853f3a (このIDを非表示/違反報告)
時間の止まったリス - 凄すぎるうううううううう!!! ここまで続けられている作者様が凄すぎて言葉が出ないです! 応援してます!!! (2022年2月11日 9時) (レス) @page9 id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スタースト | 作成日時:2022年2月11日 4時