8話 ページ25
ジンペイ「よーしっ!次いってみよ〜う!」
青い顔をしている私達に対して、トラップ発動の元凶のジンペイ君は、まるで反省の色なしで私達に声をかける
『「「「おぉ〜……;」」」』
私達は顔を青くしたまま、力なくジンペイ君の後を着いて行った
____
しばらく長い階段を上りつづけている私達
マタロウ「まだ登るの……?;」
ラント《エルナチャーミングマシーンのある最上階までは、もう少しだ》
マタロウ「…はい……」
ウー助「……!」
ウー助が突然、ジンペイ君の制服から抜け出し、今通り過ぎた扉の前に戻った
フブキ「ウー助?」
ジンペイ「そっちじゃない!戻れ!」
ジンペイ君はウー助を抱きかかえようとするが、それを拒否する
ジンペイ「あっ!…わがまま言うと連れて行かないぞ!」
ウー助の様子を見たフブキちゃんがあることに気付いた
フブキ「もしかして、エマさんがそっちにいるんじゃない?」
ジンペイ「え?」
コマ「そうかも!ウサギって犬と同じくらいの嗅覚があるって言うし……」
『確かに昔、図鑑にそう書いてあったかも…』
ラント《…分かった、ここからは二手に分かれよう。
エルナチャーミングマシーンを破壊するのは、コマ君と姫川さんとA》
『「「はい!」」』
ラント《エマさんの救出は、寺刃と玉田》
ジンペ・マタロ「「はい!」」
ラント《どちらのコースも、危険であることに変わりはない
…ただ、エルゼメキアだけには気をつけろ
遭ったら無理せず逃げるんだ》
ラント君は、エルゼメキアちゃんに対して細心の注意を払うように口にした
マタロウ「分かりました!」
フブキ「お互い頑張りましょう!」
ジンペイ「ああっ!」
コマ「絶対生きて会おうね!」
マタロウ「コマ君…それ死亡フラグ……;」
『あの……不吉な言葉を言わないでくれるかな…;』
コマ君の死亡フラグと思われる発言に、マタロウ君と私が半目になって突っ込んだ
____
私は、コマ君とフブキちゃんは、最上階に行き、ドアの前へと足を運んだ
そして重たいドアを開き、どこにも誰も居ないことを確認する
『ラント君……最上階の風紀委員室に到着したよ』
ラント《よし。その部屋の中央に、エルナチャーミングマシーンがあるはずだ》
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作者名:スタースト | 作成日時:2021年12月8日 3時