3話 ページ3
ラントは風紀タワーの方に近づくと、メガホンを握って大声を張り上げた
ラント「生徒会の決定により、風紀委員会は解散とする!直ちにこの建物から出ていけ!!」
ラントの言葉に続き、生徒会メンバーとマフィアは口々に出ていけと叫ぶ
この騒ぎに、エルナはすぐに姿を現した
エルナ「ちょーイミフなんですけど!!
なんで出ていかなきゃいけないの!?」
ラント「こちらの意思は学園の意思だ
この学園で生活する以上、生徒会の決定には従ってもらう!」
エルナ「ウザーい!!!わたしこの学園のアイドルなんですけどぉ!?」
ラント「…なら、私の指示に従えないのなら、学園から出ていけ」
生徒会メンバー「「「「出ていけー!!」」」」
マフィア「「「「出ていけー!!」」」」
ラントの言葉にみんなは拳を突き上げてエルナを責め立てる
チアキ「…さ、どうする?」
エルナ「ムッ…ムヌヌヌッ……!」
エルナは少し下を向いてプルプルと震えて拳を握り締める
次の瞬間、エルナの口から予想していなかった言葉が発せられた
エルナ「………オッケー」
チアキ「…え、マジ…?」
その後、エルナはみんなに背を向けて風紀タワーの中へと入っていった
ラント「………」
だが、これは更なる騒動の始まりのきっかけになったのだ……
____
Aside
〜翌朝、朝の食堂〜
マタロウ「エルナさん、本当に出ていっちゃったのかな…?」
コマ「ラント君、かなりプレッシャーかけてたみたいだからね…」
ジンペイ「でもまだなんか企んでそうだけどな」
『うん、あのエルナちゃんがこのままで終わると思えないよ……』
ジンペイ君は呑気に言いながら、口の中に食べ物をガツガツと入れているのを眺めながら、
私は顎に手を置きながら考えこむ
その時、遠くからフブキちゃんの声が響く
フブキ「みんなーっ!これ見て!」
フブキちゃんはスマホの画面を私達に見せた
スマホの画面に映っていたのは、教壇の上にいるエルナちゃんの姿が
背後には、紫と黄色の三日月や星が描かれたまるで国旗のような物も掛けられてある
《昨夜、元Y学園の風紀委員長の天見エルナ氏が、会見を行いました》
エルナ《えっと〰、わたし、天見エルナは、
日本から独立して"国"を創りま〜〜すっ》
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作者名:スタースト | 作成日時:2021年12月8日 3時