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少し重い空気に戸惑っていると
店員「お待たせ致しました」
…ちょうどいいタイミングで
料理が運ばれてきた
「え、オムライス?」
紫「そ、俺はいっつもコレ。裏メニューなんだ」
「すごいね、通だね。笑」
紫「そもそも俺、個室の店が良かったんだけど、なかなかなくてさ。探し求めてたらどんどん高級なお店になっちゃって。でもメニュー難しいからいやだなーって思ってて、オムライスとかないですか?ってダメ元で聞いたら、作ってくれたんだ。そっからもう気に入っちゃって常連。笑」
「なんか…ホッとした」
紫「え?」
「変わってなくて…嬉しい」
紫「そう?」
「うん…もう、手の届かない人だって思ってたから」
紫「…そんなことないよ」
「他のみんなも、全然変わってなくて、すっごく嬉しかった!」
紫「あいつらは、ほんとなんも変わんない。笑」
「もしかしたらデビューして変わっちゃったんじゃないかなって、心配だったんだ…」
紫「…あのさ」
「ねぇ、紫耀」
紫「ん?」
「…このオムライス…めっちゃおいしい!」
紫「このタイミングでオムライスの感想かよ。俺喋ろうとしてたじゃん。笑」
「ごめん、あまりの美味しさにビックリしちゃって。続きどうぞ」
紫「いやもういいわ。笑 あんま遅くなったらだめなんだろ?食べたら家まで送るよ」
「いいよ!電車で帰れるし」
紫「俺が送りたいだけだから。あ、でも…旦那さんに怒られるかな」
…旦那さんなんていないよ
そう伝えたくて…
胸の奥が、苦しくなった
結婚なんてしてない
紫耀だけが好きだった
今も、やっぱり大好きだ…
「じゃあ、送ってもらおうかな。笑」
紫「旦那さんは?」
「それは大丈夫。そんなことでいちいち怒んないよ笑」
紫「そっか…」
帰りの車内は
離れていた3年間のことを聞かせてくれた
そのエピソードを
テレビで見ていた紫耀たちに当てはめて
答え合わせをしていくのが
とても楽しかった
尽きない話をしてると
家までなんてすぐに着いちゃう
ナビに誘導され
気づけば家の前だった
紫「え、実家なんだ?」
「…うちの実家で同居してるんだ」
紫「…そーなんだ。でも、仕事では小松のままだけど、ほんとは変わってんだよね?なんてゆーの?」
「…有野川」
紫「…変わった名前だね」
「だよね…じゃあ、今日はありがとね。またね!」
紫「あっ、A…!」
私は嘘に耐えられなくなり
急いで車を降りた
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nrok(プロフ) - はるまきさん» 亀更新で申し訳ないです(;_;)がんばります!! (2020年4月24日 16時) (レス) id: 48d17deed5 (このIDを非表示/違反報告)
nrok(プロフ) - こぐまさん» ありがとうございます!このご時世で家がバタバタしていて、更新遅くて申し訳ないです(;_;)少しずつですが、頑張ります! (2020年4月24日 16時) (レス) id: 48d17deed5 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき(プロフ) - 更新楽しみに待ってました♪♪今後の展開が気になりすぎて、ほんと待ち遠しいです(ノωノ)更新頑張って下さい☆ (2020年4月24日 15時) (レス) id: 36147b940e (このIDを非表示/違反報告)
こぐま(プロフ) - 過去作大好きで読み返してて、新作出てるの知って読みにきました!!更新頑張ってください! (2020年4月14日 21時) (レス) id: 0a8e78817c (このIDを非表示/違反報告)
nrok(プロフ) - はるまきさん» 最近止まってしまってて申し訳ないです(><)コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2020年4月13日 20時) (レス) id: 48d17deed5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nrok | 作成日時:2020年3月29日 1時