Only Love

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紫「…なんで戻ってきたの」

「…仕事が好きだからだよ」

紫「…旦那は」

「え？」

紫「…うまくいってんの？」

「あー…まぁ、ね」

紫「…あっそ」







…紫耀は、変わってしまった。




3年前までは
もっと、かわいかったよ。



紫耀は昔、東京に出てきたばかりの頃
女性スタッフにチヤホヤされすぎて
現場の女性スタッフを拒絶するようになってしまった

仕事は仕方ないけど
仕事以外の話は一切しない

目も合わさない

触れさせない




だけど、私にだけは違った



私の言うことは聞いてくれたし
くだらない話もたくさんしたし
目もちゃんと合わせてくれた。


10歳も年下のくせに
"A"って呼び捨てで呼んだりして
ちょっと生意気だったけど

でも、懐いてくれるKingがすっごくかわいくて。

Kingの担当しててPrinceのみんなも仲良くなって…

だからデビューしたときは
ほんとに、心の底から嬉しかった。




「みんな、今更だけど、デビューおめでとう」

廉「ほんま今更すぎやろ笑」

海「ありがとうー！」

神「ありがとう笑」

岸「あざーす！」









…紫耀は、目も合わせてくれない。




そりゃ、そうだよね。




ある日突然、あんな辞め方して…








「紫耀…」

紫「なに」

「これからまた担当増えると思うけど、よろしくね」

紫「…」









3年前のあの日

あんな形で紫耀を傷つけた。






本当に、今更だよね…

もう、会いたくもないよね…







だけど、子供を育てていかないといけないし
辞める訳にはいかない。









「…よろしくね」

紫「…」









ごめんね、紫耀…







素直でかわいい紫耀を変えてしまったのは

きっと、私だ…

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