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非常階段の空想【紫】 ページ35

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『だからさ、いらないんだよね。

 うちに女子とか。』





「えっ....、なんでそんな急に」


『別に急じゃないし、ずっと前から

 俺らで相談してたんだよ』


「相談って...、私 何も聞いてない」


『だってさぁ、Aにこんな話したって

 “嫌だ”とか“捨てないで”とか言うだけじゃん?

 埒あかないし』




鼓動の音が全身を駆け巡って、

視界がグラグラと歪む。



まるで要らないモノを見るような9つの視線が

刺すように私を見つめて。






“女のくせにセンターなんてやって”


“チヤホヤされてんのだって女だからだろ”







入所した当時の記憶がフラッシュバックする。



踏まれたスニーカー、引き裂かれた衣装、

もう戻らない長い髪。




いやだ、嫌だイヤだ。1人になりたくない。


もうあんな思いしたくない。




「っ...、はぁ、っ、はぁッ」





上手く息ができない。



酸素が、上手く吸い込めない。




怖いよ、やだ、助けて。




お願いだから、ひとりにしないで___________





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(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます^^この作品で体調不良も吹っ飛ばせるように頑張りますので、お身体大事にしましょう◎ (2021年12月20日 15時) (レス) id: f1bc6ae231 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年12月16日 16時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年10月22日 15時

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