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［Aside］
咄嗟に掴まれた腕に動揺した、だって。
散々メンバーに5歳児だなんだと揶揄われるくせに
腕を掴む力はちゃんと男の人で。
有無を言わさず手を引かれた先は紛れもないシャワー室。
「...っ、」
翔太が着ていたリハ着の上をカゴに投げ入れる。
メンバーの体なんてもう良い加減見慣れてるのに、
目のやり場に困って。
なんで、どうして、何にそんなに怒ってるの。
さっきまで握られてた手首が熱くて、
一度も交わらない視線が苦しい。
頭が混乱して、なにも言えない。
私のTシャツに翔太の手がかかったところで、
ようやく声を振り絞った。
「ちょ、ちょっと待ってっ...！」
「なに、1人じゃ服も脱げねーの」
「ごめんって...、なんでそんなに怒ってるの...？」
ようやく視線が交わったかと思えば
睨みつけるような瞳に声が震える。
心臓の真ん中が、ナイフでも刺さったみたいに痛くて。
「.....くだらね」
Tシャツにかけられていた手がパッと離れる。
出て行けば？なんて声に言葉も出なくて。
シャワー室から出た瞬間
大きな音を立てて閉まった扉に
びくりと震えて、思わず座り込んだ。
私の知らない翔太が居て、私の知らない自分が居て。
まだ少し赤い手首に翔太の熱が残る。
そこに触れた途端、なんだか泣きたくなった。
ぼやける視界の隅にオレンジのパーカー姿が映り込む。
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透(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます^^この作品で体調不良も吹っ飛ばせるように頑張りますので、お身体大事にしましょう◎ (2021年12月20日 15時) (
レス) id: f1bc6ae231 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年12月16日 16時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透 | 作成日時：2021年10月22日 15時
