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「あ、もしもーし。あべちゃん元気?」
予想外の返答に、
久々に電話した第一声は“え?”だった。
毎日聴いていたはずの彼女の声が、
こんなにも時間が空くだけで
胸を高鳴らせるには十分すぎるんだと
改めて実感する。
「ふふ、あべちゃんが勉強しすぎて
壊れちゃわないように電話したの」
「ははっ、壊れないよ」
「ほんとに?1日12時間とか
勉強してるんじゃない?」
ねぇ待ってよ、もしかして監視してる?
昨日わからない問題があって
気がついたらそれくらい時間が
経っていたことをぼんやり思い出す。
「ねぇほら図星じゃん〜、」
「やべえ、バレてる」
すぐ耳元で聞こえるクスクスした
相変わらずの笑い声から
つい数分前に想像していた会話とは
真逆の内容に
もしかして都合のいい夢でも
見てるんじゃないだろうかって。
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透(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます^^この作品で体調不良も吹っ飛ばせるように頑張りますので、お身体大事にしましょう◎ (2021年12月20日 15時) (レス) id: f1bc6ae231 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年12月16日 16時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:透 | 作成日時:2021年10月22日 15時