かわいそうじゃない【黄】 ページ12
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［照side］
ステージ上でその透き通るような歌声や
しなやかで芯のあるダンスを披露しては、
その圧倒的なビジュアルで人々を魅了する彼女が
舞台の裏ではこんなにも
不安そうにしていることを知っているのは、
きっとうちのメンバーくらいだと思う。
そしてその姿に、
どうしようもなく苦しいと思ってしまうのも。
「A...？」
「ん...？あ、ごめん。なんだっけ」
他のメンバーが振りの確認をしている中、
ふと彼女の姿が目に留まる。
レッスン室の鏡に寄りかかったまま、
ぼうっと空を見上げているから
その透ける瞳に俺が映り込むように
そっとしゃがみ込んだ。
「また考えごとしてんじゃん」
「ふふ、もう癖みたいなもん。一生治んないなぁ多分」
どうしてかなあ、と少し悲しげに笑う理由を
俺は多分知っている。
彼女が入所したばかりの頃、
周りの目ばかり気にして、怯えて
そうして過ごしてきた年月をすぐ隣で見てきたから。
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透(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます^^この作品で体調不良も吹っ飛ばせるように頑張りますので、お身体大事にしましょう◎ (2021年12月20日 15時) (
レス) id: f1bc6ae231 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年12月16日 16時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透 | 作成日時：2021年10月22日 15時
