快適すぎて部室から出たくない。 ページ4
「先輩!練習してきます!!部室の整理とか色々頼んじまってすみません!!よろしくお願いします!」
「全然大丈夫!部室のこととか色々は私に任せて!練習頑張って!」
「あざす!」
部員を送り出し、部室にはA一人になる。
「それにしても部室凄い散らかってる……早めに片付けて皆に合流しちゃおう。」
そう言っていた時だった。
ドアが開く音がして振り返ると……
「あれ……皆は……?えっと……羽生センパイだけ……?」
「あ、凪くん。皆は先にもう行ってるよ。遅刻だめだよー。気をつけてね。」
「あ、うん。でも面倒くさくて……」
「ねね、私のこと下の名前で読んでもらってもいい?皆そうしてるし、なんか羽生先輩って言われると慣れないからなんか擽ったい。」
「は〜い……。」
そう言いながら欠伸をする凪くん。やっぱ可愛い子だわ。
「……何コレ……気が抜けてる顔しててカワイイ。」
凪はAのリュックに着いていたキーホルダーをじっと見つめていた。
「ああ、ポムポムプリンだね。かわいーでしょ?私も大好きなんだ〜。」
そう言えば……と凪は玲王との会話をぼんやり思い出した。
"A先輩って本当に可愛いモノ好きなんだな。"
"ん〜……?玲王、先輩のこと知ってたの……?"
"先輩は成績上位だし、無類のカワイイモノ好きでうちの高校じゃ有名だぞ?凪。"
"ふ〜ん?"
"何かカワイイと思ったものにはすげぇ甘いらしい。"
「………」
この部室、クーラー効いてて涼しい。練習面倒くさい。ここから出たくない。快適……
「そういえば御影くんは?今日は一緒じゃないんだね。」
「玲王なら委員会〜……」
「そっか。いっつも凪くんは御影くんと一緒だから一人だと変な感じ。御影くんは凪くんのお母さんみたいだし、凪くんは大きい赤ちゃんみたいでかわいいよね。」
クスクス笑いながら話すAに凪の瞳の奥がキラーンと光る。
「凪くんが着替えるまで私外にいるから、着替えれたら呼んで─……」
「Aセンパイ、俺、こっから動きたくない〜……着替えるの面倒い……だから部活終わるまでここにいさせて。」
Aにすり寄るように、甘えたな声を出す。
うっ…!!かっ、かわいい…!!!
「で、でも練習は……?」
「玲王が来たらちゃんと隠れるからそれまで他の部員から匿って〜」
「し、仕方ないなぁ……。」
……やりぃ。
心のなかで凪はピースをしていた。
「それじゃあおやすみなさ〜い……。」
これが始まりであった。
玲王が部室に到着、隠れる凪。→←白宝高校サッカー部のマネージャー。
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桜花(プロフ) - 使い古した絡繰り人形さん» コメントありがとうございます!!黒名くんと凪くん両方の作品読んでくださりありがとうございます!!こっちの作品はちょっと更新遅れてるのでなるだけ早く更新できるよう頑張ります!!応援本当にありがとうございます! (8月14日 12時) (レス) id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
使い古した絡繰り人形 - コメント失礼します。「黒名くんにきゅんな毎日。」から来ました!面白すぎてつい一気読みしてしまいました。神ですか?いや、神ですね!?更新待ってます! (8月14日 10時) (レス) id: 28472857ff (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - ねう。さん» コメントありがとうございます!これからもハイクオリティ目指して頑張ります♡ (2023年1月14日 12時) (レス) id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
ねう。(プロフ) - 最推し…良い。。もう涙が止まらなかった。。かっこよすぎます好きですこの作品素敵すぎます(泣) 更新楽しみにしてます! (2023年1月13日 20時) (レス) @page23 id: dee5bda7f0 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - Z𝐙zさん» コメントありがとうございます!!タイトルはめちゃくちゃ気合い入れて考えたので嬉しいです!!これからも頑張ります! (2023年1月1日 23時) (レス) id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜花 | 作成日時:2022年12月4日 10時