お嬢様とファーストキスの話。 ページ47
凪に邪魔されてるじゃん…!他に何があったっけ…!?
Aは首をブンブンと横に振って、一生懸命考えた。
***
「レオ、構って〜!」
「今絶賛構ってるだろ。」
練習終わりの玲王とAは二人で教室で勉強をしていた。
「……構うってそういうことじゃないもん……」
「面倒くせえなお前。」
「……レオ、Aに構ってくれないから罰則。キスして。」
「お前はすぐそういう事言うよな……」
「Aはレオに今すぐキスしてもらえないと死んでしまう病なんだもん!」
お願いお願い〜!って駄々こねてたらさ、予想外の返事返ってきたんだよね。
「……1回したら大人しくなんのかよ。」
「うん!めっちゃ大人しくなるよ!」
「1回だけだからな。目ぇ閉じろ。」
「はーい!」
Aは言われた通りに目を閉じ、玲王はAの両肩に手を起き、目を閉じ、顔を近づけた。二人がキスをすると思われた時。
「あ」
ガラッと音がして二人は音の方向を向いた。そこには凪がいて。
「お邪魔しました〜。」
「凪!?」
「あどうぞ気にせず。何も見てないから。」
「凪〜!!空気読めよー!!」
***
「どっちも結局凪に邪魔されてるじゃないのよー!」
「お二人はキスをされたこともないのですか?一度も?」
「5歳の時以来してないもーん!!あっ!!」
「ふふっ。」
……コレは衝撃の事実発覚ですね。
「お話をお聞かせ願います。」
「……って言ったって、事故チューだもん。5歳の時に廊下走ってたAが歩いてた玲王とぶつかってお互い頭強打してさ、レオの方にAが倒れて……」
「なるほど。そのようなことが有ったのですね……。」
「あの時は確かに頭痛かったけど……レオがファーストキスの相手で良かった。」
お嬢様がポツリと呟く。
「何かキモいこと言ったかも!忘れて!」
「そんなことありません。坊ちゃまの使用人として、お嬢様のお言葉をばあやは喜ばしく思いますよ。」
坊ちゃまに長らくお仕えしておりますがまさかそのような事があったとは……
坊ちゃまの事は何でも知っているつもりでしたが、ばあやはまだ甘かったようですね。
坊ちゃまはお嬢様のお話をなんでも聞かせて下さりますが、この話をしなかったということは、話すのが恥ずかしかった証拠です。
Aお嬢様とのガールズトーク、ばあやはとても楽しかったです。
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桜花(プロフ) - ななしさん» コメントありがとうございます!!そうなんです!!彼女の目にはレオしか映ってないです!!これからも彼女はレオに対する恋を通して成長していくのでお楽しみに!続編も頑張ります!! (2023年1月28日 15時) (レス) @page41 id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - うわぁぁぁ夢主ちゃんの純粋にレオだけ見てる感じ大好きです…傷ついた乙女はより強くなるって謎自論があるがあるので全然大丈夫です!(?)続編おめでとうございます〜! (2023年1月28日 14時) (レス) @page50 id: 749c6d74de (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 充希さん» コメントありがとうございます!!他の作品も読んでくださってるんですか〜!!嬉しいです!!コメント頂けるのが1番モチベーション上がるので嬉しいです!これからもがんばります♡ (2023年1月23日 20時) (レス) @page43 id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
充希 - コメ失礼します!桜花さんの作品がどれも私のドタイプでめちゃめちゃ好きです!!!これからも更新頑張って下さい!!!! (2023年1月23日 20時) (レス) @page43 id: 199b614e0e (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - かなさん» そのセリフッッッ!!めっちゃ拘ったんです!!そうです羨ましいんですっ!!こんなに嬉しいコメントありがとうございます!これからも頑張ります! (2023年1月3日 10時) (レス) id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜花 | 作成日時:2022年11月19日 22時