【ブルーロック】押しが強すぎる許嫁。【御影玲王】

恋愛フラグクラッシャー凪。 ページ46

「お嬢様、玲王坊ちゃまの行動を今一度思い直してみてください。何か、お嬢様をドキドキさせるようなことはありませんでしたか?」

「うーん……」

そう言えば前の学園祭……

「俺達、Aちゃんに会いに来ましたー!!」

「きゃ〜!玲王様〜!学園祭、私達と回ってください♡」

Aと回りたい白宝高校の男子やAに会いに、学園祭に押し寄せてきた他校生や一般人のファン、玲王と回りたい白宝高校の女子達、玲王に憧れている他校生の女子が兎に角大勢押し寄せてきた。

「Aちゃん!握手を!」

「サインくださーい!」

こんな大勢に詰めかけられても対処しきれないよ…!!
一般人のファンや他校生の手前、レオと回りたいなんてとても言えないし……

人が押し寄せて視界が狭くなったとき、Aは腕を引っ張られた。

「大丈夫か?A。」

「レオ……!」

「ここはヤベェから、逃げるぞ。しっかり付いて来い!」

「あっ、Aちゃん!!」

「待って玲王様〜!」

玲王はAの手をしっかり取って、走り出した。
勿論、後ろから彼らは追いかけてくる。

捕まったら多分、あの女の子たちにレオを取られちゃう。
そんなの絶対や。レオの隣はAなんだから。

「待って、Aちゃん……!!」

Aのファンの中にはしつこく追いかけてくる者も居た。

「チッ、しつけぇな……!A、しっかり掴まってろ!」

「う、うん……!」

Aを横抱きに、玲王は走り出した。

**
「撒いたか……?」

「どうだろ……疲れたぁ……」

「だな。」

「レオ、」

「しっ!近くに誰か居るみたいだ。足音が近くなってきてる。」

玲王は真剣な表情でAの口を手で塞いで、周囲を警戒していた。

Aはその表情にドキドキしながらも、コクンと頷いた。

「思ったよりも近いな……A、」

「わわっ」

玲王はAをロッカーに押し込んだ。

「お前はアイドルだし、変なファンだったら困るだろ。だから……」

「レオも入るの!」

「お前なぁ……!」

Aは玲王の腕を引っ張りロッカーに入れた。
足音が遠くなり、玲王はホッと息をついた。

「もう大丈夫そうだな……」

「レオ、Aもう少しこのままがいい。女の子達にレオを渡したくないもん。」

「A……分かったよ。どうせダメだっつってもいるんだろ?」

「うん。」

もう少し、ギュッてしてたい。

「あ、ゴメン。」

「凪!?」

凪に唐突にロッカーを開けられてしまった。

お嬢様とファーストキスの話。→←お嬢様をよく見ている坊ちゃま。

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