玲王と海斗 ページ12
「その男が……Aさんの…?」
Aは玲王から体を離した。
「そーだよ!!レオとの逢い引き邪魔しないで!!」
「イヤお前人目避けて会うような事しねぇだろ。」
「ぐっ…い、いいからそこのモブはレオとAの邪魔しないでよ!!」
「無理ですAさん!!」
「だから嫌だってばー!」
両手を広げながらAを追いかける男子、逃げ回るA。
Aは近くの女子更衣室に逃げた。
そこまでは彼も追えないため、足を止めた。
「君がAさんの婚約者とやらか……」
「あ?一応そうだけど。お前誰だよ。まず名乗れ。」
「2年1組に転入してきた如月海斗……!いずれ君からAさんの婚約者の座を奪ってみせる男だ……!!」
「Aの婚約者の座を、か。そりゃ骨が折れそうな話だな。」
「どういう意味だ!?」
「そのまんまの意味だろ。例え俺が認めてもAは簡単に俺を諦めるようなヤツじゃないと思うぜ。それに、お前みたいなヤツがAと付き合いきれるか分かんねぇしな。」
「俺は負けないぞ!君に宣戦布告だ……!!」
「勝手にしろよ。けどよ、お前転校生なんだろ?初日でAに惚れるってことは一目惚れってとこか、面食い。」
鼻で笑う玲王に彼は言った。
「そうだ!一目見た瞬間に人生で初めてあの可憐な彼女に恋をしたのだ…!」
「脳内お花畑か……めでたいヤツ。」
何かすげぇコイツと話すの面倒だし、なるだけ関わりたくねぇけど今後も俺の前に出てくんだろうな。
「A、帰るぞ。」
更衣室のドアをノックするとAが出てきた。
「うん!」
玲王は海斗の方へ振り返った。
「じゃあな、精々頑張れ。」
Aは海斗へ舌を突き出した。
「レオ、ごめんねうちのクラスのモブが……」
「別に。まァすげぇ面倒くせぇヤツに目ぇ着けられたな、お前も。気を付けろよ。」
「レオがいるから大丈夫!」
「お前なぁ……」
如月にはああ言ったけど、Aを振り向かせるのは至難の業だと思うぞ。
俺が言うのもなんだけどさ、
コイツ俺にべた惚れだもんな。
ただこれから毎日イライラさせられる気がするわ。
そして玲王の予感は的中した。
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桜花(プロフ) - ななしさん» コメントありがとうございます!!そうなんです!!彼女の目にはレオしか映ってないです!!これからも彼女はレオに対する恋を通して成長していくのでお楽しみに!続編も頑張ります!! (2023年1月28日 15時) (レス) @page41 id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - うわぁぁぁ夢主ちゃんの純粋にレオだけ見てる感じ大好きです…傷ついた乙女はより強くなるって謎自論があるがあるので全然大丈夫です!(?)続編おめでとうございます〜! (2023年1月28日 14時) (レス) @page50 id: 749c6d74de (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 充希さん» コメントありがとうございます!!他の作品も読んでくださってるんですか〜!!嬉しいです!!コメント頂けるのが1番モチベーション上がるので嬉しいです!これからもがんばります♡ (2023年1月23日 20時) (レス) @page43 id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
充希 - コメ失礼します!桜花さんの作品がどれも私のドタイプでめちゃめちゃ好きです!!!これからも更新頑張って下さい!!!! (2023年1月23日 20時) (レス) @page43 id: 199b614e0e (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - かなさん» そのセリフッッッ!!めっちゃ拘ったんです!!そうです羨ましいんですっ!!こんなに嬉しいコメントありがとうございます!これからも頑張ります! (2023年1月3日 10時) (レス) id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜花 | 作成日時:2022年11月19日 22時