洛外で。 ページ7
私達第2部隊は順調だった。
「ほう…流石は優秀な審神者、杏奈の刀剣。動きに一切の無駄がないな。」
そして洛外を突破した、その時だった。
「ここまでの調査ご苦労。君達第2部隊の活躍を見せてもらったが、皆見事な腕をしているな。九鬼正宗も山姥切国広も、期待をとうに越えていた。だが、君らはここまででいい。」
「どういうことだ…?」
「僕らは歴史修正の為に来たはずだけど?それを言いに来たのは政府…だとするとそこのお兄さんが言ってるのは明らかな矛盾だよねえ?」
「まあ、そう思うのは無理もないことだ。…俺の、今"此処にいる俺”の目的は聚楽第の歴史修正ではない。」
「…っ!?」
すると彼は私を小脇に抱えた。
「では俺はこれで失礼するよ。」
「待て!俺達の仲間を何処に連れていく気だ!」
「山姥切国広…お前には関係ない。これが俺の任務だ。」
「九鬼っ!!」
「日向っ!!」
僕は九鬼に手を伸ばした。後少しで届…
「そうはさせないよ、日向君。」
その声と共に九鬼は謎の人物と黒い霧の中に包まれた。
後少しで届きそうだった手は、ぎりぎりで、届かなかった。
「九鬼っ!九鬼っ!!」
辛い思いをしたばかりなのに…っ!僕はまた君を…!
「落ち着いて、日向さん!皆さんも!早く帰って主さんに報告です!兄弟、一旦本丸に帰ろう!」
そうだ。一番辛いのは、怖いのは九鬼なんだ!絶対に助け出してみせる…っ!
九鬼side
「貴方は…一体何を…っ!!」
「まあ、君になら教えてもいいかな。僕は山姥切長義。…山姥切国広の、本家さ。」
「…っ!?本家の…じゃあ貴方の任務は、誰に命令されて…?」
「審神者兼政府の役人である人物からだね。まあ、今此処にいる俺は現世で初めて実装してくれたあの御方の刀だ。」
審神者兼政府の役人…?
この人は私を、杏奈様の本丸にいる私を知っていた?
一体、誰と繋がっているの?
「着いたよ。此処が我が本丸だ。」
抱えられたまま、知らない所に連れていかれる。
「ただいま戻りました。夜月様。」
「早かったな、長義。やあ、久しぶりだね、九鬼正宗。」
「貴方は…この前の…?」
「楓、部屋に連れていってくれ。」
「…はい。」
私の所に女性が歩いてきた。
その人は私にボソボソと呟いた。
「…抵抗はしないでください。」
私は訳のわからないまま、女性についていった。
設定→紅葉 楓(こうは かえで)
夜月の補佐を勤める女性。黒髪ショートの容姿端麗な人。
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桜花(プロフ) - 今まで連載を見てくださった方々、本当にありがとうございました。ここで、日向正宗と双子の物語。は完結です。本当にありがとうございました!! (2019年10月13日 14時) (レス) id: 8a6bd79137 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 嘘月さん» 初めていただいたリクエストを書いたのですが…どうでしょうか?可愛い路線にしたのですが…!嘘月さんのご期待に応えられるように頑張ります! (2019年1月2日 22時) (レス) id: 8a6bd79137 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 嘘月さん» あけましておめでとうございます!そしてレスありがとうございます!お餅つきですね!頑張ります!! (2019年1月2日 12時) (レス) id: 8a6bd79137 (このIDを非表示/違反報告)
嘘月(プロフ) - 桜花さん» あけましておめでとうございます!!ネタ、なのですが、餅つき、とかいかがでしょう? (2019年1月2日 12時) (レス) id: 330b7fd244 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 嘘月さん!お友達申請まで…!!本当にありがとうございます!それと、もしよろしければ、ストーリーのリクエストをいただけませんか?よろしければなので、もし無くても気にしないでください! (2018年12月28日 19時) (レス) id: 8a6bd79137 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜花 | 作成日時:2018年11月3日 20時