お正月！ ページ25
「あけましておめでとう！｣
いきなりやって来た主様。
「何の話？お兄ちゃん。｣
「ああ、九鬼は知らないかな。いつも年が明けるとき、こうして祝うんだよ。｣
「へえ…｣
「さー！毎年恒例のお餅つきしようか！｣
「お餅って白米とはどう違うの…？｣
「説明しろと言われると難しいけど、餅米の方がずっと柔らかいし…カロリーも高いね。九鬼もやってみるかい？｣
こねこねしていた手を止めてこちらを見る日向。
「うん。｣
日向がついて、私がこねる。慣れない私が怪我しないように日向はゆっくりしてくれた。
「今度は九鬼もついてみるかい？｣
「やってみる！｣
そう言って杵を受けとるが…
「うわっとと…重い！思ってるより重い！｣
フラフラとする九鬼。
「大丈夫かい、九鬼？｣
心配してかけてくる日向。少し考える仕草をしてから…
「ちょっと待ってて。｣
しばらくしてから…
「お待たせ。｣
「おかえり！毛利様も！｣
「フフ、九鬼さん、皆のためです、一緒に頑張りましょう！｣
「はい！｣
「毛利君がこねてくれるから、僕たちはつこうか。九鬼はあの様子だと心配だからね。｣
私がまず杵を持ち、後ろから日向が持つ。
意外と恥ずかしい…
「九鬼、肩の力は抜いて、楽にしてね。｣
「うん。｣
日向が支えてくれたおかげで楽しくできた。
「よし、上手くできた。ほら九鬼、口開けて。｣
お餅はとても美味しかった。
私が照れると知ってか知らずか、日向はよくこれをする。
いじわる…あ、そうだ。
「日向、今度は私から食べさしたげる！｣
「え、ちょっ、いいよ…｣
「日向、私じゃ不満…？｣
わざと泣いてみる。すると続けて毛利様も。
「あれ〜？日向さん。自分はするのに？可愛い妹を泣かせちゃダメですよ！｣
「う…わ、分かったから泣かないで九鬼！｣
「えへへ、じゃあ、これ、はい。｣
顔を真っ赤にしながらも食べてくれた日向。
そこから私と日向は箱にたくさんのお餅を積めて、みんなに配りに行くことになった。
「今日の九鬼、すごく照れてて可愛かった。｣
「それはお兄ちゃんもでしょ？｣
「そうだけど、九鬼ってたまに余裕無くなるよね。例えば、ほら。｣
日向は私の額にキスをした。
「ほら、真っ赤だよ？可愛いね、九鬼は。｣
「もう！！日向のばかあ…！！｣
「フフッ｣
「もー！待ってよー！｣
箱を持ってじゃれ合うようにかける二人。
その小さな背中は、雪と冬の寒空の中に消えていった。
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桜花(プロフ) - 今まで連載を見てくださった方々、本当にありがとうございました。ここで、日向正宗と双子の物語。は完結です。本当にありがとうございました！！ (2019年10月13日 14時) (
レス) id: 8a6bd79137 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 嘘月さん» 初めていただいたリクエストを書いたのですが…どうでしょうか？可愛い路線にしたのですが…！嘘月さんのご期待に応えられるように頑張ります！ (2019年1月2日 22時) (レス) id: 8a6bd79137 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 嘘月さん» あけましておめでとうございます！そしてレスありがとうございます！お餅つきですね！頑張ります！！ (2019年1月2日 12時) (レス) id: 8a6bd79137 (このIDを非表示/違反報告)
嘘月(プロフ) - 桜花さん» あけましておめでとうございます！！ネタ、なのですが、餅つき、とかいかがでしょう？ (2019年1月2日 12時) (レス) id: 330b7fd244 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 嘘月さん！お友達申請まで…！！本当にありがとうございます！それと、もしよろしければ、ストーリーのリクエストをいただけませんか？よろしければなので、もし無くても気にしないでください！ (2018年12月28日 19時) (レス) id: 8a6bd79137 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜花 | 作成日時：2018年11月3日 20時
