寒いね motoki ページ9
A side
「ふぅー。寒いなぁ…」
玄関のドアを開けると冬の冷たい空気が私を包んだ。
思わず手に息を吹き掛ける。
しばらく歩くとモトキとの待ち合い場所に着いた。
ちょっと早く来すぎちゃったかな…
時計を見ると約束の30分前。
…もうちょっと厚着すればよかった。
手がかじかんできたし、足もジンジンする。
モトキは約束の5分前に来た。
「あ、ごめん。待った?」
モトキも約束の時間より5分早く来てるし、早く来すぎた私が悪いからここは余計なことは言わないようにしよう。
「ううん。私も今さっき来たとこ。」
「Aさーん?」
「…?はーい?」
「嘘はよくありませんよー?」
「えっ?」
「…だって鼻も赤くなってるし、耳だって赤いもん。絶対ずっと待ってたでしょー。」
「…ごめんなさい。」
私が謝るとモトキは私のかじかんだ手をそっと包むように手を繋いだ。
「…こんなに冷えきって。俺が暖めてあげる。」
そういうとモトキは手を繋いだまま自分の着ているコートのポケットにその手を入れた。
「…これで暖かくなるでしょ?」
そう言いながらはにかむモトキに思わずキュンとした。
「…うん。あったかい。」
「ふふっ。じゃー暖かいもん食べにいくか!」
「うん!私、モツ鍋食べたいなぁ〜。」
「ずいぶんピンポイントだね。」
そういいながら笑うモトキ。
モトキのおかげで体も心も暖かくなったよ。
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おにぎり - モトキとシルクの三角関係がいいです!(1.か2で) (2022年1月11日 19時) (レス) @page39 id: d746cfda4e (このIDを非表示/違反報告)
亜希 - ンダホのピンク見たい (2019年8月14日 19時) (レス) id: 8ab8fa39db (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 亡者さん» リクエストありがとうございます!移行先にて書かせていただきます! (2019年3月15日 0時) (レス) id: eb78b3d28f (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 苺姫さん» ありがとうございます!移行先にて書かせていただきます! (2019年3月15日 0時) (レス) id: eb78b3d28f (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - みきさん» ありがとうございます!移行先の方で書かせていただきます! (2019年3月15日 0時) (レス) id: eb78b3d28f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななみ | 作成日時:2017年11月25日 5時