愛し愛され。2【Fischer's】

散歩　masai ページ17

A side







「A。久しぶりに散歩でも行こうか。」


「いいね。最近外出れて無かったし。」


マサイが散歩に誘ってくれるのは私にとって結構嬉しいことだったりする。


マサイは散歩に行くとき、必ずと言っていいほどカメラを持っていく。


それは歩いてる途中に見つけた景色を残すため。


そして自分の満足いく写真が撮れたら残りの散歩は一緒に手を繋いでのんびり歩く。


私はマサイの写真を撮っているところを見るのも好きだし、マサイと手を繋ぐのも好き。


だから私は散歩が大好き。


二人で家を出て、近所の公園に向かって歩き出す。


「…空が綺麗だな。」


「そうだね。雲ひとつないね。」



マサイの言う通り、今日は空がすごく綺麗。


マサイを見ると空の写真を撮っていた。


「A、みてみてすっごく綺麗に撮れた。」


なんて無邪気に言うマサイがかわいくって思わず笑ってしまった。


「…？A、どうした？」


「んーん。マサイが嬉しそうに言ってくるから、思わず笑っちゃっただけ。」


「なんだそれ。なんか恥ずかしいな。」


照れ笑いをしながら言うマサイが突如カメラの電源を切った。


「…もう撮らないの？」


「いい写真撮れたし、恥ずかしくなったからやめる。」


「ごめんね…「その代わり！」


「…Aと手、繋ぐ。」


「うん。手、繋ご。」


そこから私たちは家に着くまでずっと手を繋いでいた。


カメラを構えるマサイも好きだけど、いつもより長く手を繋げて嬉しいな。なんて。

たまには　silkroad　リク→←慰めて　motoki　リク

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す