愛し愛され。2【Fischer's】

誰よりも　zakao ページ14

A side







「好きです。付き合って下さい！」


「…ごめんなさい。」


…私はこの台詞を何回言っただろうか。


なのに彼は全然諦めない。


でも一回一回、ふざけている訳じゃなくて。


本気っていうのは伝わるけど、好きな人というよりは友達止まり。


申し訳ないけどそこから動くことなんてない…って思ってたけど


何気なく彼を見てみると、


一人でダンスの練習に打ち込んでいる姿。


何気なく人に気を使えるところ。


何より一番は彼の笑顔。


私はあの笑顔が好き。


あぁ。どうして今まで気づかなかったのかな。


私、もう彼のこと大好きだった。


今日も彼に呼び出された。


彼は緊張した顔立ちで待っていた。


「好きです。付き合ってください！」


何回聞いたかわからない台詞。


でも私の答えは違う。


「…はい。よろしくお願いします。」


「…ふぇ？え、え？いいの？」


「うん。よろしくお願いします。…もう嫌？」


「ぜ、ぜ、全然！で、でも何で？」


「…好きになっちゃったの。ザカオ君のこと見てたら。」


そういったら私の大好きな笑顔で


「ありがとう。」


って言ってくれたんだ。









リクエスト、無いですか…？コメントないと寂しいです泣
どんな内容でも私なりに精一杯書かせていただきますのでお願いします…泣

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