好きになるわけない。5

再会。 ページ20

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「な、なんでここに……」





JK「お前に会いに来た」







会いたくなかったはずなのに





なんでこんなに涙が出そうなんだろう








「……馬鹿じゃないの？」





JK「馬鹿だよ」






私に会いにわざわざ海を渡ってきたって？





頭おかしいんじゃないかこの人






JK「…元気そうでなにより」




「おかげさまで、」





どうしてもぎこちなくなる会話




なんか変な感じ





「で、何しに来たの…？」




JK「だから、お前に会いに来たんだって」




「え、それだけの為に？なんか他にもっとないの？」




JK「無いけど」




呆れて物も言えない





JK「口開いてる(笑)」







「じゃあ何？もう用事済んだから帰るの？」





JK「そうだな」





「ガチで言ってる？全く理解できないんだけど」





JK「あ、でもひとつやる事あった」






そう言うとジョングクは私の腕を掴んで引き寄せた





抱き締められてる事に気付くのに時間は掛からなくて




その久々の安心感に泣けてきてしまった









JK「すげぇ恥ずかしい事言うけど、俺ずっと好きだよお前のこと」









ずっと聞きたかった言葉をサラッと言ってしまう







「嘘つき、何がずっとだ」







JK「本当だって


多分、囲まれて困ってた俺をAが助けてくれた日から」





「……よくそんな事覚えてるね」





JK「いつも下駄箱で俺の事見てた事も、お前が俺の事嫌いだった事も、俺らのせいで嫌がらせ受けてたのも、全部知ってるし」




「屋上に助けに来てくれたよね」





JK「あん時はもう確実に好きだよな」





「でもフッたじゃん」




JK「あれは…サラの事が大変で……」




「辛かった」




JK「ごめん」

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