［ONE PIECE］いや知らねェよ、って思ってました。今までは。-2- (ページ43)

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６８話ページ43

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ただ今ベッドの譲り合いをしています

ほんっと、こーゆー所で頑固だよね

『鬱陶しいなぁ、ソファでいいって言ってるでしょ』

｢鬱陶しいって酷ェな！女なんだからベッド使え！｣

『女だからって理由でそーゆー事されるの嫌なんですけど！』

｢事実女だろうが！｣

『その女に負けたくせに！』

｢あ、れは…次は俺が勝つし！｣

『はっ、絶対負けてやんない』

｢言ったな！？｣

『言いましたけど！？』

お互いに息を切らして肩を上下させる

不意に目が合って笑った

『じゃあ一緒に寝よう』

｢はっ！？｣

『え、ダメ？』

割といい案だと思うけど

直ぐ関係ない言い合いに発展するからバカみたい

｢お前はさ、危機感とかねェのかよ｣

『とか言いつつ一緒に寝てくれるんでしょ』

ゴロン、とベッドに転がって横をぽんぽんと叩けば、渋々という感じで入ってきてくれた

『私が侵入者だったらグサッてできるね』

｢侵入者だったらドラゴンさんが俺の部屋に入れるわけねェだろ｣

壁に向けていた体を回転させて彼の背中に抱きつく

『あー、安心するー』

｢ばぁか、眠いんなら寝ろ｣

『ん、寝る…おやすみ』

サボが耳まで赤くなってたとか、私は知らない

｢～い、…ろ！A！！｣

『ん、ねむ…』

サボに起こされて、体を起こす

目を擦っていたらコンコン、とノックをされた

そしたら私にTシャツを被せてきて、大人しくそれを着る

てか大きくない？

肩出るんだけど

｢サボさん、お嬢は起きていらっしゃいますか？｣

『あ、クロカ。今日ストレートがいい』

｢御意にございます｣

一礼して去っていくのを見てから、サボが振り返って目を見開いた

｢何か、もう…｣

分かる、言わなくても分かる

胸元空いてて肩出てて、うん

私も思った←

『サボのおっきい』

｢そうか？お前がチビなだけだろ｣

『いやいや、チビじゃ…チビなの？』

あ、このTシャツサボの匂いする

『ねェこのTシャツ借りてていい？』

｢別にいいけど…もうやるよ、それ｣

『んー…』

それじゃサボの匂い消えちゃう

『まぁいいや、貰う。ありがと』

立ってみれば、短パンが隠れる長さで、やっぱり大きいなって

『彼シャツ』

｢ぶっ！｣

『なーんて、』

コーヒーを吹き出したサボに悪戯っぽく笑えば、軽く頭を小突かれた

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