６６話 ページ41
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｢Aちゃん凄いカッコよかったよ！
もうこれはドラゴンさんに報告するしか無いね！｣
｢コアラ、俺が報告しに行く｣
｢あ、そう？｣
｢おう、行くぞA｣
『え』
突然に事に驚く暇もなく手を取られてどんどん歩いていく
いやぁ、歩幅合わせてくれる辺り紳士
『何の報告？』
｢いーから｣
コンコン、とサボがノックをする
｢俺です｣
俺ですって何？新手のオレオレ詐欺？
｢あァ、サボか。入れ｣
なんで分かるのドラゴンさん
｢Aも居たのか、どうした？｣
サボの方に目を向けると、目が合い、直ぐにドラゴンさんの方へと背ける
｢手合わせしてきたんですよ、こいつと｣
｢ほう、それで？｣
｢負けました｣
凄い淡々としてるな
｢サボが、か｣
｢はい。手加減はして無かったんですけど、隙が出来たらしくて、そこを突かれて負けました｣
『隙っていうか、動きが鈍ったから、』
なるほど、と言ってドラゴンさんは何やら考え始めた
少しして、顔を上げたドラゴンさんと目が合う
｢A｣
『はい？』
｢お前には、革命軍の最高戦力として動いてもらう、いいな？｣
『最高戦力！？』
驚いてサボ君の方を見れば、さも当然というような顔
いやいやいや、
『私が！？』
｢書類仕事も充分にでき、戦闘能力も申し分ない
頭も回りそうだしな。前線で、戦闘を主に動いてほしい｣
『…ドラゴンさんの決定なら、それに従うまでです、、』
頼むぞ、と念を押され、返事を返してから部屋をあとにする
『最高戦力って…えぇ…』
｢すぐ革命軍全土に広まるだろうな｣
『あぁ〜、まぁ、いいや』
海軍に宣戦布告はしてきたし
別に問題は無いし
あるとしたら1つ、面倒臭い
『あ、そーだ、言ってなかったよね』
｢何を？｣
『私ね、魔法使いなの』
あ、分かってます分かってます
痛い発言してるの知ってます、だからそんな目で見ないで！
取り敢えずさっき手合わせした場所に戻り、杖を取り出す
元の大きさに戻し、クルクル回してからギュッと握る
『ねぇサボ、空飛びたくない？』
｢まぁ、想像した事位はあるな｣
『だよね』
杖を軽く動かせば、サボが宙に浮く
あ、その驚いた顔、傑作
そこからは、俺も！という人の波に飲まれないように全員を浮かして回った
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作者名：祥 x他2人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2017年11月14日 1時
