［ONE PIECE］いや知らねェよ、って思ってました。今までは。-2- (ページ31)

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５６話ページ31

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｢おんどりゃァ…調子に乗るなよ、若造が…｣

若造て…

『若造だからって舐めてんの貴方でしょ？』

｢なんじゃと…？｣

『私そこまで弱くないから』

ここから逃げるのは案外簡単だよね

空飛べるわけだし、魔法の事知らなそうだし

｢言わせておけば…海軍に手を出した時点で海賊と同罪じゃけん、｣

『私は別にアンタにどう思われようとどうでもいいけど。
海軍が島民に手を出して、幽閉して
そんな事してるのは海賊よりタチ悪いと思わないわけ』

暫く睨み合ってると不意に体が浮いた

『クザンさん？』

｢何喧嘩吹っかけてるのよ…｣

『いや吹っかけてきたの向こうだし』

赤犬さんを指させば、元帥さんに止められたらしいそいつが睨んできた

おー、怖い怖い

『海軍に入れ、ねェ…』

｢何で嫌なの？いいじゃないの、俺とデートし放題よ？｣

お前とのデートは金輪際ねェよ

『海軍の犯罪行為を見て、それが理由…って訳じゃ無いけど、それも1つ
私の強さと情報を利用しようとしてる海軍に入るのが嫌、これも1つ』

依頼されれば情報屋として動くけど、その気のない相手に何言われたって揺れないし

『あと、私は今人探しの旅を兼ねて情報屋してるの
だから組織に入る気はない』

今の所はね

｢その探し人が見つかったら？｣

『その人の所から離れない。たとえ海賊でも』

｢あららら、惚れてんのか？｣

『惚れてるし惚れられてるから』

だから他の人に落ちないって自信もって言えるんだけどね

チョーカーを撫でて、帽子を被り直す

大事な兄妹弟からのプレゼントは、私の宝物

｢敵にはなって欲しくないなァ｣

とかって言って抱き締めないで下さい、セクハラで訴えますよ

『それはその人に言ってください、でもって探し人が海軍に居ることを祈れ』

パシ、と手を叩いて床に立つ

ブーツを鳴らして真ん中にある1人がけのソファに座った

ふかふかだな…これ欲しい…

『ふわぁ…で？話は以上？』

｢手配書のせいで、困っている事があるんじゃないか？｣

センゴクさん…長い、センさん、いっぱいあるに決まってるでしょう

てゆーか

『分かってるなら取り消せや』

｢それは無理な願いだな｣

『私の命とも言える兄妹弟の1人が既に海賊やってんの、その時点で海軍に入るとか有り得ないから』

｢では敵ではない、と分かる証拠を見せてくれないか｣

めんどくせェ…

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