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39話 ページ14

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「お嬢」



『うん、見えたね。今彼処には海賊が居る筈』



「左様でございますか」



クロカの必要な物買おうね、と言うと遠慮します的な事言われた



遠慮させません



んー、大分近付いたな



海賊の船は反対の港についてるみたい



岸でいいか



『行くよ』



「御意にございます」



パッと船に結界を張ってクロカを連れて島に降りる



見たとこ平和なんだけどな



『クロカ、燕尾服とか着る?』



「お嬢がそれを望むなら」



『…ねぇ、その堅苦しい喋り方やめて。敬語はやめなくてもいいから』



「御意にございます」



クロカの手を引いて服屋っぽい所に入る



「いらっしゃい。見ない顔だね、旅人?」



『情報屋だよ、ラークスパーっての』



始めたばっかり、と言えば愉快そうに笑ってくれた



クロカは謎に警戒してる



『ねぇ、おばちゃん。燕尾服とかってない?』



「奥にあった筈さね」



そう言って店の奥へ消えた間にクロカに話しかける



『警戒しすぎ、するなら外。海賊来ないかとかに警戒して』



「失礼到しました、」



うん、さっきよりかはマシ



「あったよ、」



持ってきてくれた燕尾服をクロカに合わせる



『着て帰るよ、もう2着位欲しいけど』



「もう1着ならあるけどねぇ」



『んじゃ、それ頂戴』



そもそも何であるんだ、とかはこの際無視だ



渡した1着はクロカが着に行っている



『あとさ、赤のスタックドヒール欲しい』



「この辺だよ」



暫く眺めて、選んだのは足首に自分で紐を巻くもの



ヒールは10cm程度



『ん、お会計』



燕尾服2着と、靴を買った

履いていたブーツを脱いで、ヒールを履く



「ほれ、袋あげよう」



『ん、ありがと』



出てきたクロカは燕尾服に身を包んでいて、うん



イケメン度が増したな



「お待たせ致しました」



白のグローブ付いてるとか、おばちゃん分かってる



気付いたら私のヒールを結んでた



『ありがと』



「いえ、お持ちいたしますよ」



はい、と渡してから、おばちゃんに向き直る



『さて、本題に入ろうか』



「なんだ、服じゃなかったのかい?」



『うん、ここの海賊って何してるの?』



ニコニコしながら聞けば、おばちゃんは案の定固まった



『海賊の名はハレカ海賊団。人攫いとかもやってた海賊みたいだけど
島に若い女性がいないのと、何か関係あるんじゃないの』



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作者名: x他2人 | 作者ホームページ:http://Nano  
作成日時:2017年11月14日 1時

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