すのスノふぁみりー

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翔太Side

いちばん嫌いと言っても過言ではない胃カメラ。
マルクよりも断然こっちの方が嫌い。

なんて憂鬱な気分になってたらまた襲ってきた吐き気。

翔太「…吐きそｯ…」
辰哉「おぉ、ちょっと待ってな」

光「翔太も今日購買で買ったんだよね？」
翔太「…ｵｪｪ…ん」
光「じゃあ翔太もだな」
辰哉「だね」

なんてよく分からない会話をする辰にぃと光くん。

涼太「どういう事…？」
辰哉「購買のパンとかが原因で食中毒結構出てるみたいなんだよね。」
涼太「照、亮平、康二も症状出てるの？」
辰哉「まぁ、」
涼太「ごめんなさい。
俺のせいだよね、、今日お弁当作れなかったから」
辰哉「涼太のせいじゃないよ」
涼太「でも…！」

いつも早くに起きて自分含めて6個のお弁当と朝ごはんを作ってくれる涼太。
俺たちのだと味薄いからっていって普通の味付けのお弁当を作ってくれる涼太。

今日はただタイミングが悪かっただけ。
涼太は何も悪くない。

翔太「りょ…た自分を…ﾊｧ責めないで…？ 」
涼太「ごめん」

俯いて手をいじいじし始めた涼太の手を取る。

翔太「ごめん…ﾊｧちょっとしゃがんで…」

握った手を少しこっちに引っ張って目線が合う位置に涼太にしゃがんでもらう。

翔太「涼太、いつもありがとうね
涼太が食中毒ならなくてよかった。
だって涼太がなってたら蓮とラウのご飯誰が作るれるの？ラウはそんな事ないだろうけど蓮は何でもいいやってなって食べちゃいそうだし、涼太が居ないとね」
涼太「翔太、ありがとう」

握っていた手をぎゅっと握りしめてくれる涼太。

光「いい感じのところごめんね
胃カメラ用意できたからササッと終わらせちゃおっか？」
翔太「うん…」

握る手を強めてくれる涼太。
この手のひらにいつも助けられるし支えて貰っている。
俺も涼太の支えになれてたら嬉しいな、、なんてね。

光「じゃあこれ飲んでね
少ししたら始めるからリラックスね」

横向きに寝かされてマウスピースをはめられる。

辰哉「焦らずゆっくり呼吸しろよ？」

いつの間にか帰ってきてた辰にぃが背中を上下に摩ってくれる。

光「じゃあ入れていくからね
苦しいとこ通るよ」
翔太「ｵｪｯ…ﾊｧ…ﾊｧ」

樹が前に言ってた、辰にぃが背中を摩ってくれると胃カメラ楽に入るって
呼吸に合わせて摩ってくれるから深呼吸しやすいんだって。
確かにそうだわ

光「じゃあ抜くからね？
また苦しいとこ通るけど少し我慢ね」
翔太「ﾊｧ…ｳｪｯ」
光「よく頑張りました！」

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