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翔太Side
今日は調子がいいなって思っていたのも束の間で、カートを押す涼太の後ろについて歩いていると気持ち悪さが襲った。
まだ吐きそうって感じじゃないんだけど、スーパーでは絶対に吐きたくない。
涼太「翔太、大丈夫?体調悪くなっちゃった?」
翔太「大丈夫、」
気づいてくれた涼太は急いでいる物をカゴに入れレジに向かってくれた。
早くスーパーを出たかったからエコバックを片手に出口へ向かう。
涼太は優しいから両方持つって言ってくれたけど、そんなことどうでもよくて外で吐きたくなかったから早歩きで歩いてた。
なんとも言えない気持ち悪さが襲い手に持っていたエコバックが滑り落ちる。
結構限界で口を手で覆い蹲っていると駆け寄って袋を広げてくれる涼太。
翔太「オェェ…ゲホゲホ…ウェェ…ハァォェ…ンッ…ハァ」
涼太「焦らなくていいよ、周り人いないからね」
翔太「ハァ…オェッ…ウェェッ…ハァゲホ…」
いつもとちょっと違う吐き気で戸惑ってしまって呼吸がしづらい。
涼太「ゆっくり息しようねスーハーって」
翔太「ハァハァッ…オェッ…スー…ハァ…ッッ」
ふと力が抜け涼太にもたれ掛かった。
まだ気持ち悪くて手の甲を口に当て耐えてたんだけどまた何かが込み上げてくる感覚がありさっき涼太から渡された袋を開けようとしたけど間に合わず手に吐き出した。
口の中が血の味がして自分が吐血したことが目にしなくても分かった。
最近よく吐いてたし炎症でも起きてるのかななんて冷静に考えている自分が嫌になる。
暫くすると救急車のサイレンが聞こえてきた。
到着するとストレッチャーに横向きで乗せられて、救急車が走り出す。
その揺れでせり上がってくるのはやっぱり血で救急隊員が焦った様子でタオルを口に当ててくれる。
翔太「りょ…た…血…つくッ」
涼太「俺が握ってたいの」
翔太「そっか…」
俺が冷静にいられるのはこの涼太の手の温もりがあるからだろう。
病院に着くと光くんと辰にぃが待っててくれて救急の方の処置室にストレッチャーで入った。
光「まず、吐血剤打つね」
翔太「うん…」
辰哉「涼太は手拭きな」
涼太「うん、辰にぃありがとう」
光「翔太ちょっと胃カメラしてみよっか
ふっかからも聞いたけど最近嘔吐してる回数多いんだって?」
翔太「まぁ、、」
痛いとこつくなぁ。
翔太「光くんが胃カメラするの?」
光「そうだけど頼りない?」
翔太「いや、そうゆうわけじゃないけど」
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納豆ジュース(プロフ) - 初めまして。リクエスト勝手に失礼します。もし良ければなのですが康二君の話も読んでみたいです。待っていますので是非時間があればよろしくお願いします。 (2021年4月3日 9時) (レス) id: c1de26f1cf (このIDを非表示/違反報告)
せら - 小児科のお話大好きです!!!楽しみにしています!!!頑張ってください! (2020年12月22日 11時) (レス) id: 644e6bb056 (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - はじめまして!いつも更新楽しみにします!リクエストなのですが、康二の病気が再発するなど康二の体調不良のお話も読んで見たいです!ぜひよろしくお願いします。 (2020年10月21日 21時) (レス) id: 4db9be7212 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 楽しみにみてます。阿部ちゃん喘息我慢して悪化する感じみたいです。お時間があればお願いします (2020年10月8日 18時) (レス) id: 137beba8ce (このIDを非表示/違反報告)
おむしゅが(プロフ) - ぴっぴさん» 見ていただきありがとうございます!もう少ししたらひーくんの体調不良も出てくるので少々お待ちください(^^) (2020年7月10日 20時) (レス) id: 9efe67942b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おむしゅが | 作成日時:2020年6月23日 1時