すのスノふぁみりー

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康二Side

しばらく右足のマッサージしてもらっててんけどさっきからムカムカするねんなぁ。
あんまり気持ち悪くなったりせえへんから戸惑う。
なんか変なもん食べたっけな？

康二「…ﾊｧ…ﾊｧ」
龍太「どうした？痛かったか？」
康二「ちゃう…なんか…気持ち…悪い」

伝えたんは良かったけど胃からせり上げてくる感覚が襲い口に手を当てて立ち上がろうとしたけど義足をつけてなくて片足だけじゃバランスが取れずそのまま龍太くんの方に倒れ込んだ。
その倒れ込んだ衝撃で龍太くんにもたれ掛かったまま戻してもうた。

龍太「おぉ、大丈夫、、じゃないな
ええよスッキリするまで吐いてまい？」
康二「ｵｪｯ…る…ｵｪｪ…くん…ｹﾞﾎ…ごめ…ﾊｧなさ…ぃ…」
龍太「謝らんでええからな？」

俺の戻した吐瀉物でべたべたに汚れたのにも関わらず全く怒りもせずにずっと背中を摩ってくれはる。

龍太「今日大ちゃんおらんから光先生に電話するな？」
康二「ｳｪｯ…ﾝﾝｯ…う…ﾊｧ…ん」

未だに治まらない吐き気に嫌気がさす。

龍太「光先生が購買のパン食べたかって聞いてるんやけど」
康二「ｵｪｯ…ﾊｧ…ｺｸｺｸ」

しんどすぎて頷くことしか出来ひんかった。
電話を切り終わった龍太くんがまた背中を摩ってくれはる。
動くことも出来ひんから申し訳なさでいっぱい。

照史「龍太、どうしたん？」
龍太「照史やん、ちょっとさガーグルベースン取ってきてくれん？食中毒らしいねんか」
照史「やから救急外来忙しそうやったんや。
康二俺見とくから龍太はシャワー浴びてき？」
龍太「わかったわ」

ガーグルベースンを取って帰ってきた照史くんに後ろから支えてもらって元々座ってた所に座らせてもらってガーグルベースンを口に当ててくれる。

康二「りゅ…ﾊｧ…ｯﾝ…んご…め…さ…ﾊｧぃ…」
龍太「なんも気にせんでええって
別になんとも思ってないからな？」
康二「…ｵｪ…で…もﾊｧﾊｧ」

服に着いた吐瀉物を拭きながら嫌な顔ひとつせず答える龍太くんはホンマに優しい。

照史「空嘔になってきたな、辛いけど先手、拭こか。」
康二「あきと…くんも…ごめｯ…」
照史「ええよ、康二は悪ないからな
気にせんでええよ。」
康二「る…たくんに…ﾊｧ嫌われるﾊｧ」
照史「絶対そんな事ないで
休憩室でも康二、康二ゆってるんやで龍太」
康二「ほんまに…？」
照史「嘘つく必要ないやろ？な？」
康二「うん…」

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