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大介Side
発作が出ても大丈夫な様にベッドの隣にある低い台の上にネプライザーを用意し、眠ったのを確認して照のベッドに寝転んだ。
夜中にふと目が覚めると耳元で荒い呼吸と昨日の夜に聞いた喘鳴が聞こえる。
聞こえる方へ顔を向けると自分のベッドで寝てたはずの亮平が俺が寝ている照のベッドに入り込んで来ていた。
大介「亮平、喘息また出ちゃったね
薬もってくるね」
と背中を擦りながら話すとコクコクと頷く
亮平を踏まないようにベッドから降りて勉強机の上に乗っている発作の時の薬を取り亮平を起き上がらせる。
亮平「ゲホ…ハァゼェ…ゲホゲホ…ご…ヒュー…め」
大介「喋らなくていいよ」
亮平「ゲホゲホ…ハァッ…ゲホゲホ」
コンコン
辰哉「大丈夫?入るよ?」
大介「あ、辰にぃ。
亮平中々治まらなくてさ」
辰哉「そっか、亮平?
ゆっくり息しようか?焦ってたら苦しいだけだからね」
亮平「フー…ゲホ…ハァ…ゼェゼェ…」
辰哉「そう、上手上手」
やっぱり看護師だからかすぐに亮平の呼吸が安定してくる。
辰哉「なんでこっちで寝てたの?」
亮平「寂し…かったハァ…から」
大介「それでこっち来て寝てたの?
深澤大介嬉しくて天に舞い上がりそうでやんす!」
辰哉「大介、うるさい。
隣の部屋でラウ寝てるんだからな」
大介「はーい」
落ち着いた亮平をベッドに戻し壁側に俺も寝転ぶ。
抱き合う形で寝ている亮平の背中に手を伸ばし撫でていると寝息が聞こえてきて安心して目をつぶった。
翔太Side
朝なんか下がバタバタしている音で珍しく自分で起きた。
涼太「翔太、良かった、起きてたんだ」
翔太「今何時。」
涼太「7:10ごめん、俺も寝坊したから起こしに来るの遅くなった。」
涼太が寝坊なんて珍しい。
急いでインスリン注射を打つ涼太を横目に制服に着替える。
涼太「先下行っとくから早く降りてきてね」
翔太「うん」
また急いで下に降りていく涼太。
着替え終わってまた上がってこなくてもいいように涼太のカバンと自分のカバンを持ち下に降りる。
涼太「みんなごめんね、今日ラウと蓮以外は購買でいい?」
康二「ええで、気づかんでごめんな」
涼太「うんん、俺が寝坊したから」
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納豆ジュース(プロフ) - 初めまして。リクエスト勝手に失礼します。もし良ければなのですが康二君の話も読んでみたいです。待っていますので是非時間があればよろしくお願いします。 (2021年4月3日 9時) (レス) id: c1de26f1cf (このIDを非表示/違反報告)
せら - 小児科のお話大好きです!!!楽しみにしています!!!頑張ってください! (2020年12月22日 11時) (レス) id: 644e6bb056 (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - はじめまして!いつも更新楽しみにします!リクエストなのですが、康二の病気が再発するなど康二の体調不良のお話も読んで見たいです!ぜひよろしくお願いします。 (2020年10月21日 21時) (レス) id: 4db9be7212 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 楽しみにみてます。阿部ちゃん喘息我慢して悪化する感じみたいです。お時間があればお願いします (2020年10月8日 18時) (レス) id: 137beba8ce (このIDを非表示/違反報告)
おむしゅが(プロフ) - ぴっぴさん» 見ていただきありがとうございます!もう少ししたらひーくんの体調不良も出てくるので少々お待ちください(^^) (2020年7月10日 20時) (レス) id: 9efe67942b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おむしゅが | 作成日時:2020年6月23日 1時