すのスノふぁみりー

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辰哉Side

激しく咳き込む亮平抱き寄せる形にして背中を摩る。
肩に顔を埋める亮平から喘鳴がすごく聞こえる。
こりゃあ、我慢してたな。

照「持ってきた！」
辰哉「ありがとう、亮平ちょっと顔あげられる？これ吸おうね」

顔を上げた亮平に吸入器をくわえさせる。

亮平「ﾊｧ…ｾﾞｪｾﾞｪ…ｹﾎ…ﾊｧ」

しばらくすると咳が落ち着いたけれど胸に耳を当てると雑音が酷く聞こえる。

照「ネプライザーいる？」
辰哉「そうだね、もう少し吸入しないとね」

辰哉「亮平立てそう？」

足に力が入らないみたいで首を横に振った。
身長を抜かされちゃったからおんぶが難しいから必死に支えながらリビングへ

翔太「用意しといたから、亮平ここに寝転んで」
辰哉「翔太、ありがとう」

ソファに横たわらせて用意してくれていたネプライザーのマスクを亮平の口に当てる。

涼太「亮平、大丈夫？」
辰哉「ちょっと無理してたみたいでさ
涼太は大丈夫？」
涼太「大丈夫だよ、夜ご飯遅くなってごめんね」
辰哉「うんん、まだ3人も帰ってきてないし」

亮平「大…ﾊｧにぃ…」
辰哉「大介もうすぐ帰って来るからちょっと待ってようね」

亮平は体調悪い時は大介の事をいつも頼りにしてる。
大介の名前を呼ぶ亮平の背中をゆっくり撫でながら大介が帰ってくるのを待った

ガチャ

大介「ただいまでやんす〜」
ラウ「ただいま」
蓮「ただいま」

大介の声を聞くなりいきなり身体を起こそうとする亮平。

辰哉「亮平、まだ起き上がっちゃダメ」
亮平「…やだ…」
辰哉「大介ー！手洗ったらすぐ来てー」

大介「りょうかーい」

と返事が返ってきた。

大介「亮平、ただいま
発作出て辛かったねぇ」

左手でマスクを押さえながら右手で大介の服を握る亮平。
小さい頃の2人をみているみたいで可愛い。
ネプライザーがどうしても嫌いだった亮平にいつも大介が手を握って励ましてた。

大介が帰ってきて安心したのか眠ってしまった亮平。
未だに大介の手を握っている亮平にブランケットをかけてあげる。

辰哉「亮平もしかしたらたまに発作出てたのかも。」
照「全然気づかなかった…」
翔太「そういえば、ネプライザーが前使った時と場所変わってたから俺らが寝てから使ってたのかもな。」
大介「言っていくれた良かったのに」

我慢をしすぎるうちの6男。
亮平は優しいから周りが体調崩してたから言い出せなかったんだろうな。

涼太「ご飯できたけど大にぃどうする？」
大介「亮平起きたら食べるわ」

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