すのスノふぁみりー

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辰哉Side

当直明けで涼太と一緒に家に帰って涼太のお昼ご飯をたべて食器を洗ってから睡眠を取った。

辰哉「ん〜、よく寝た」

時計を見ると17時を示していた。
そろそろ康二と亮平が帰ってくる時間だ。

辰哉「あれ、涼太は？」

リビングに入ると照と翔太がテレビを見ていた。

翔太「ちょっと寝てくるって」
辰哉「珍しいね
何時くらいから寝に行ったの？」
照「1時間前ぐらいかな。
多分体力が戻りきってなかったから疲れたんじゃない？」
辰哉「ちゃんと昨日寝れたか聞いた時曖昧な返事してたもんな」

昨日の夜点滴はしてたけど寝付けなかったのかな。

ガチャ

康二「ただいま〜」

康二が帰ってきたみたいだ。

辰哉「おかえり、あれ？亮平と帰ってこなかったの？」
康二「図書室で勉強してから帰るって」
辰哉「そうなんだ、康二、手洗っておいで」
康二「おん」

手を洗って帰ってきた康二の歩き方が少しぎこちない。

辰哉「康二、歩きにくい？」
康二「え？そんなやけど」
辰哉「ちょっと庇って歩いてるから痛み出たらおしえてね」
康二「無意識やったわ」
辰哉「ソファーに座っておいで」
康二「おおきに〜」

涼太「あ、辰にぃ起きてたんだ」
辰哉「涼太は大丈夫？」
涼太「このまま料理するのは危ないって思ったからちょっと寝てきた。」
辰哉「いつも任せっきりでごめんね」
涼太「うんん、俺がやりたいからやってるだけ」
辰哉「頼りになるわ」

翔太「ねぇ、亮平遅すぎない？」
康二「確かに遅いな」

時計を見ると19時ちょっと過ぎを指していてちょっと心配になる。
だって遅くても19時までには絶対に帰ってきてたから。

辰哉「康二、直接勉強してから帰るって聞いた？」
康二「メール来てたねん」

ガチャ

控えめに玄関のドアが開く音がした。

辰哉「帰ってきたかな」

いつも手を洗って着替えてからリビングに来る亮平。
だけど5分してもリビングに顔を出さない。

照「ちょっと見てくるわ」
辰哉「俺も行く」

照とリビングを出ると洗面所の方から咳き込む亮平の声が聞こえてきた。

辰哉「亮平！！」
亮平「ｹﾞﾎｹﾞﾎ…ﾋｭｰ…ｾﾞｪたつ…ｹﾞﾎ…にﾊｧ」

洗面台に凭れて床に座り込んで激しく咳を繰り返していた。

照「俺、吸入もってくる！」
辰哉「照、走るなよ
ぶり返したら辛いだろ」
照「分かってる」

亮平「ｹﾞﾎ…ﾋｭｰ…ｹﾞﾎｹﾞﾎ…ｾﾞｪ…ｹﾞﾎ…ｹﾞﾎ」
辰哉「亮平、ゆっくり息しような
こっちもたれかかっていいから」

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