・ ページ20
辰哉Side
翔太「話しかけられないまま…ｸﾞｽｯ授業始まっちゃったから…ｸﾞｽｯ」
涼太「わかったから泣きやも？
次は翔太がしんどくなっちゃうよ」
辰哉「泣き止んで涼太にベッド入れてもらいな」
翔太「うん…」
涙を拭ってローファーを脱ぎベッドの中に入れて貰う翔太
他の病院だったらダメだろうけどそうゆう所はここの病院は甘いから翔太が入院してた時も一緒にベッドに入ってたなぁ、なんて思い出す。
ちょっとだけ昔の話をしよっかな。
4年前、俺が20歳、翔太が14歳の時、翔太は白血病を発症した。
4年前翔太が倒れた時期はした3人が入院してた事と俺は専門学校の方が忙しかった。
お母さんはした3人に付きっきりだったし、お父さんは単身赴任で家にいなかった。
俺は家にいたけれど勉強でほとんど部屋にいたから翔太が倒れてからしか気づけなかった。
辰哉「翔太、最近ちゃんと食べてる？」
翔太「ちょっと食欲無いだけ」
辰哉「食べれる時は食べとけよ？
お昼も食べてないだろ？」
翔太「分かってるよ…！」
辰哉「あっ、翔太！」
席を立って自室に戻ってしまった翔太。
結局その日は翔太と会わずに朝を迎えた
朝起きると涼太がコーヒーを入れて待っててくれた。
涼太「辰にぃ、はいどうぞ」
辰哉「いつもありがとうな」
涼太「うんん」
辰哉「あのさ、翔太の事なんだけど
何か気づいたことあったら教えて欲しい」
涼太「大丈夫かって聞くんだけど大丈夫としか答えてくれないんだよね。注意してみとくね」
辰哉「ありがとう」
やっぱり、涼太にも言えてないのか
何事もなければいいけどと思ってた日のお昼に学校で倒れた翔太。
prrrrprrrr
電話を取ると中学校からで体育の時間に鼻血を出して倒れたとの事だった。
看護師になるために勉強している俺の頭に嫌な予感が過ぎる。
電話を切った後すぐに準備し、家の近くのバス停からバスに乗りいつもの総合病院に向かう。
バスを待っている間にお母さんに連絡を入れる
辰哉「お母さん！翔太は？」
母「翔太…白血病だって…ｸﾞｽｯ」
お母さんの涙をこれまでに何回見ただろうか
翔太の病室に着くと翔太の手を握りごめんねって涙を流すお母さん。
診断を受けてから直ぐに始まった抗がん剤治療
副作用の吐き気や高熱に加え髪が抜けてしまった翔太。
もう少しでクールが終わると言う時に両親は息抜きついでで旅行に行き、その旅行中に事故に巻き込まれ帰らぬ人となってしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1330人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
納豆ジュース(プロフ) - 初めまして。リクエスト勝手に失礼します。もし良ければなのですが康二君の話も読んでみたいです。待っていますので是非時間があればよろしくお願いします。 (2021年4月3日 9時) (
レス) id: c1de26f1cf (このIDを非表示/違反報告)
せら - 小児科のお話大好きです！！！楽しみにしています！！！頑張ってください！ (2020年12月22日 11時) (レス) id: 644e6bb056 (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - はじめまして！いつも更新楽しみにします！リクエストなのですが、康二の病気が再発するなど康二の体調不良のお話も読んで見たいです！ぜひよろしくお願いします。 (2020年10月21日 21時) (レス) id: 4db9be7212 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 楽しみにみてます。阿部ちゃん喘息我慢して悪化する感じみたいです。お時間があればお願いします (2020年10月8日 18時) (レス) id: 137beba8ce (このIDを非表示/違反報告)
おむしゅが(プロフ) - ぴっぴさん» 見ていただきありがとうございます！もう少ししたらひーくんの体調不良も出てくるので少々お待ちください(^^) (2020年7月10日 20時) (レス) id: 9efe67942b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おむしゅが | 作成日時：2020年6月23日 1時
