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末「本間、昨日はごめん。でも、あいつらより、本間にAが好きやねん。最初はああいう気持ちで近付いたけど、今はAのこと、本気やから。」

と突然告白されてぎゅっと抱き締められる。身を預けられたまましか出来ひんくて誠也くんから香る匂いは女の子が着けてるような香水。

「 …えと、その… 」

末「困らせてごめん、返事はゆっくりでいいから。」

そんなことを言われても私にはもう決まってる人がいる訳で、でもそんな事、いえなくて…。

末「ごめん、また泣かせてもうて… 」

「 …ちが、うの、そんな、意味、じゃなくて… 」

自然と涙が出てきていたみたいで逆に私が誠也くんを困らしてしまった。どうしたらいいか、分からなくて。

「 …ごめなさ、トイレ… 」

そう言って彼を振り払い慌てて部屋を飛び出した。よしくんの声が聞きたくて、静かな場所まで来ればよしくんに電話をかける。

正「 A？どうしたん、なんかあった？」

出てくれたよしくんの声を聞けば余計不安と寂しくなって涙が止まらなくなった。

正「今学校やんな？俺終わったら迎えいくから。な？もう少し待ってて？」

泣いてるのがわかったのか優しくそう言ってくれてその後は保健室のベッドで放課後が来るのを待った。