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「 … 買ってきたよ、」

家に着いてテーブルに俯いてる父親にお酒を恐る恐る差し出す。
寝ているのか何も返事がなく少しホッとして自分の部屋に向かおうとすると後ろから急に手首を強く掴まれた。
掴まれた時に少しの恐怖に身体がゾクッと震えて全身固まった。

「おせえんだよ、何してた」

「 …ふつうに、買いに行ってた… だけ、」

「 …普通に？どこまで行ってた。さっさと買って来いと俺言ったよな？」

「 …ごめんなさい … 」

小さく、震えた声で謝罪を口にするとまた先程より強い力で手首を捕まれ背中に父親の気配がして耳元に息が吹きかけられた。

「きゃっ … 、」

ビックリして、思わず変な声を出してしまい咄嗟に振り返ると父親の口角が不気味に上がっていてこう問い質してきた。

「お前、初めて？」

「 …え … なにが … 」

ハジメテ " のワードに何が何だか分からず脳内混乱していると腕を引っ張られてソファーの上に投げ押し倒された。

「 … あの … 」

今から何が起こるのか全く分からず心臓がバクバクと自分でも聞こえるくらいうるさくて、上から見つめられる父親の顔がすごく怖い。暫く見つめられ動き始めたと思ったら近くにあった本を結ぶ時の紐で両手を強く縛られた。

「いやだ … っ、痛い … っ、」

「うるせえ、黙ってろ」

強く抵抗すると頬を強く叩かれては両手を頭の上で強く押さえ付けられて何も身動きが取れなくなり恐怖でいっぱいだった。