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「今日ケア入ってるけど
この患者さんの予定ちゃんと確認した？」
「えっと、」
「今日はリハビリと検査が入ってるよね
それにプラスしてケアするとしたら
かなりの負担になると思うんだけど
今日これを実施しようとした根拠は？」
言われていることは正論なんだけれど
長谷部さんとは違い、かなりぐさりと来る言い方に
いつもハキハキとしているリーダーが慌てている。
「明日は何も予定ないし
ケアの内容的にも今日じゃなくたって問題はないと思うけど。
自分の行動優先で予定を組むのはおかしいよね。」
「す、すいません…」
「実習とはいえ君のために患者さんの生活リズムを崩すのは
おかしいと思うんだけど。」
段々表情が険しくなっていく目黒さんに
リーダーは今にも泣きそうな顔をしている。
そこに割って入ってきたのは
丁度バイタルサイン測定から返ってきた阿部さんだった。
「まあまあ！
この子達まだ一年生だし、一学科の子だから！」
「ああ、一年生なんだ
三年生だと思ってたわ。」
阿部さんのフォローに
目黒さんは納得したようで詰め寄るのをやめ
一緒に目標とスケジュールの変更を考えてあげていた。
「…私達、三年になると毎日あれが待ち受けてるんだね。」
メンバーの一言に空気がどんよりとしていく。
そうか、そういう事か
初めての実習だから優しくしてもらえているわけで
学年が上がっていくごとに厳しさが直面してくるのだろう。
「時間ないから、次そこの男子来て。」
「お、俺ですか…」
順番決めが遅いのを見かねたのか
唐突の指名制に背筋が伸びる。
カチコチになった体で何とか足を踏み出し
丸椅子に腰かけるとファイルを開いた。
「＿＿以上です。」
牧野さんの今日の予定は特にない
本人にも前もって承諾を得ているし
詰められることもないはず…と思っていても
全く表情を変えずバインダーに挟まれた紙へ記入していく目黒さんに
思わず息を飲んで目を泳がせた。
「ちょっとファイル貸してくれる？」
目黒さんに言われるがままファイルを渡すと
これまでのレポートをパラパラとめくり軽く目を通し始めた。
最後まで見終わったのかファイルを閉じると
そのまま俺に返し、握っていたペンを置いて
俺と向かい合うように椅子を回転させた。
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ぱぐたろう(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！読んでくださって嬉しいです！ここから後半戦に入りますので、ゆっくりにはなりますが最後までよろしくお願いします🙇♀️ (2022年10月21日 19時) (
レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 最新話がなんか切なくて泣いちゃいました(;_;) 毎回更新して下さるの嬉しいです(><) 無理の無い程度に更新頑張ってください、！ (2022年10月17日 23時) (レス) @page40 id: 4d27a85535 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - aggyさん» はじめまして！コメントありがとうございます🙇♀️そう言っていただけて嬉しいです！最後まで頑張ります！ (2022年9月24日 19時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
aggy(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。わかりみが深すぎるお話で続きが気になります！どうなっていくのか楽しみにしてます！ (2022年9月24日 10時) (レス) id: f3f23b79cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2022年9月23日 18時
