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「そっか、じゃあ休憩はさみつつ
俺が支えるから歩いてみようか！」
「佐久間が疲れても
男がこれだけいれば大丈夫だろうしね。」
意外にも私の希望はすんなり通った。
佐久間と深澤さんがそう言ってくれて
後の二人も笑顔で頷いてくれた。
久しぶりだったから不安は大きかったけど
少し違和感はあっても歩けないというほどではなく
佐久間が支えながらゆっくり歩いてくれるから
そんな不安はどこかへ消えていった。
「うわっ！」
「笑い方もだけど食べた後の反応も独特だね。」
「うっせ、口の端にケチャップついてるくせに！」
「え、何処！？」
いつの間にか仲良くなっている渡辺さんと深澤さん。
屋台で買ったフランクフルトや焼きそばを頬張り
割と大きな声ではしゃぐ二人をベンチから眺めていると
射的屋で遊んでいる佐久間が目に入った。
「楽しんでる？」
「うん、
誰も私のことじろじろ見てこないし
昔に戻ったみたい。」
綿あめ片手に隣に腰かける岩本さんと
何度も挑戦し続ける佐久間を見ていると
二人組のお姉さんに声をかけられてテンパり始め
そんな姿を見て笑ってしまった。
「あ、逆ナンされてる。」
「佐久間って意外と顔整ってるしね。」
「意外とって…あ、連れていかれる。」
岩本さんの少し失礼な発言にまた吹き出していると
景品を無事に獲得した佐久間の両サイドをお姉さんがキープして
腕を組むと半ば強引に前へ進みだす。
少し胸が痛んで、駆け寄ろうとするけれど
一人で歩くことは出来なくてよろけてしまった。
「Aちゃん大丈夫！？」
「っぶない、浴衣汚れる所だった…
岩本さんありがとう。」
間一髪で岩本さんが支えてくれて
体が地面に触れることはなく溜息が出た。
岩本さんの少し大きな声に佐久間が気づいて
腕を振りほどき私に駆け寄ってくる。
お姉さんたちは彼女持ちかと呟いて何処かへ去ってしまい
少し安心している自分がいた。
「俺、なんか飲み物買ってくるから
Aちゃんの事よろしく。」
そう言って走って行く背中を見届けて
佐久間と二人きりの状況に少し緊張していると
射的屋で獲ってきたウサギのぬいぐるみが私に差し出された。
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ぱぐたろう(プロフ) - ぴくみんさん» 読んでいただきありがとうございました！！書くこと自体迷っていたお話だったのですが、書いてよかったです。次も楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2021年8月15日 22時) (
レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ゆりあさん» ありがとうございました！凄く迷いながら時間をかけて書いたお話なので、そう言っていただけて凄く嬉しいです。 (2021年8月15日 22時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - こころさん» 読んでいただきありがとうございました！そう言っていただけて凄く嬉しいです！ (2021年8月15日 22時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ぐりーんかれーさん» ありがとうございます！楽しんでいただけて凄く嬉しいです。次回も頑張りますのでよろしくお願いします！ (2021年8月15日 22時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - 名前さん» ありがとうございました！受け取りての方によって違う感じ方を楽しんでいただければと思い書いてみました。次のお話も頑張ります！ (2021年8月15日 22時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2021年8月10日 19時
