m e m o r y .４コード・ブルー

迷い ページ43

藍沢【おい、緋山】

緋山【あ、電話するの忘れてた、ごめん…】









いつもより低いトーンで話す緋山の声を聞いて、何かを察した気がした









藍沢【A、は…】

緋山【橘先生が警察に電話して下さったんだけど、、】

藍沢【どうした？】

緋山【証拠不十分で……捜査、されないって】









何だよ、それ









藍沢【……Aはどこにいるんだ】

緋山【誰もわからない】

藍沢【緋山…】

緋山【何？】

藍沢【俺はAの彼氏失格だな】

緋山【何で、さ】

藍沢【こんな時にそばに居てやれなかった、守れなかった】

緋山【それは違うんじゃない？】

藍沢【何でだ】

緋山【確かに藍沢がそう思う気持ちはわかるけどさ、Aだってトロント行く事応援してくれてたでしょ？】

藍沢【そう、だが…】









でも









守れなかったのは事実だ









藍沢【すぐに帰国は出来ない】

緋山【そっ、か】

藍沢【Aを助けてくれ】

緋山【絶対、助けるから】

藍沢【頼んだ】









電話を切る









不安で、不安で









膝から崩れ落ちる









息苦しい









A…









今すぐにでも会いたい









助かってくれ…

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